第47回世界体操レポート/男子跳馬決勝
予選トップでロンドン五輪金メダリストである韓国のYANG Hakseonが棄権し、ロシアのDALALOYANが急遽出場することとなった。
安里圭亮
1本目)リセガンは見事に成功!しかし着地が低くなり、手と膝がマットにつきかける。左にずれたため、ラインオバーもあり。14.766
2本目)ヨ―2。回転不足で手と足が同時に着くような形で着地。残念!!13.933
決定点)14.349
白井健三
1本目)シライ/キムヒフン。僅かに後ろにずれた程度の着地。安定感あり!15.200(Eが9.6!!)
2本目)ドリッグス。これも一歩前に弾んだが、しっかりとまとめた。14.600
決定点)14.900 「やれることはやった」と中継中にも聞こえて、本人も満足できる出来だった様子。後続の選手の結果を待つ。
VEGA LOPEZ Jorge (GUA)
1本目)ヨー2。右に大きく一歩出る。ラインオーバーあり。高さは十分。14.700
2本目)ドリッグス。前に小さく一歩だが、場内が大いに沸いた(パンアメリカンの仲間だからか?!)。突きの強さがある選手。14.708
決定点)14.704
DRAGULESCU Marian (ROU)
1本目)オリジナルのドラグレスク!!しかし大きく後ろに一歩動く。飛距離はかなり出た。14.700
2本目)ロンダード後転とびひねり前転とび前方伸身2回ひねり。前に一歩。14.733
決定点)14.716
HRIMECHE Zachari (FRA)
1本目)ドラグレスク。宙返りが流れた印象で回転不足。前に手を着く。13.566
2本目)ルーユーフー。着地は両足で前一歩。14.600
決定点)14.083
RADIVILOV Igor (UKR)
1本目)ドラグレスクで着地を見事に止める!足割れが気になったが15.033をマーク。
2本目)ルーユーフー。左後ろに大きく一歩。高さもあり、脚力の強さを見せつけた。14.766
決定点)14.899・・・白井に0.001及ばず!!
DALALOYAN Artur (RUS)
1本目)シライ/キムヒフン。しゃがみかけた着地で後ろに大きく2歩動く。また、右にずれてゾーン外に直接着地。14.200
2本目)ドラグレスク。回転不足で前に崩れた。ややひねりが早過ぎたか。13.733
決定点)13.966
KIM Hansol (KOR)
1本目)ヨー2。両足で僅かに一歩動く。左ラインぎりぎりのところで留まった。14.966
2本目)ドリッグス。右に両足で一歩動くが、これも何とかゾーン内。高さもあり。14.566
決定点)14.766。YANG棄権の影響の動揺も見せず、3位に入った。
他選手のミスがあったものの、着地のまとめ方が素晴らしかった白井がゆかに続いて2つ目の金メダルを獲得。RADIVILOVとの差がわずかに0.001ということで僅差中の僅差の争いを制した。種目別2つの金メダル獲得となった白井は個人総合も含めてメダル3個を獲得し、来年以降に向けて益々弾みをつける結果となった。RADIVILOVは着地の一歩が悔やまれ、Dスコアよりも、Eスコアが勝敗を分けた。3位のKIMはYANGの後を継ぐ形で、韓国得意の跳馬でメダルを獲得した。DRAGULESCUはリオ五輪に続き4位でメダルを逃した。
結果
1位 SHIRAI Kenzo JPN 14.900
2位 RADIVILOV Igor UKR 14.899
3位 KIM Hansol KOR 14.766
4位 DRAGULESCU Marian ROU 14.716
5位 VEGA LOPEZ Jorge GUA 14.704
6位 ASATO Keisuke JPN 14.349
7位 HRIMECHE Zachari FRA 14.083
8位 DALALOYAN Artur RUS 13.966