第31回オリンピック競技大会・女子団体予選第５班

第１ローテーション（跳馬）
杉原愛子　ユルチェンコ１回半ひねり。体を絞めた美しい実施で前に一歩。14.300
村上茉愛　ユルチェンコ２回ひねり。両足で前に一歩弾んだがスピード感もありいい演技であった。14.700
寺本明日香　チュソビチナ（伸身クエルボ１回ひねり）。両足で前に大きく一歩。飛距離が不足していたが何とか耐えた。14.800
宮川紗江　１本目はチュソビチナ。後ろに一歩。国内大会よりも腰取りも早くなくいい演技を見せた。14.966。２本目はユルチェンコ２回ひねり。前に大きく２歩動いてしまった。
チーム得点　44.466
得意の跳馬で目標点42.999を大きく上回った！！
カナダはWOOが後方伸身宙で落下し、BLACKも後転とび～後方かかえ込み１回ひねりで落下。大過失を２つ出してしまい、カナダはスタートが出遅れてしまった。
フランスもLECHENAULTとHISが落下。VANHILLEが14.866と高得点を出していただけに勿体ない結果となった。
この時点で日本は44.466で3位につけ、カナダは41.565で最下位の12位。フランスが43.099となり8宇となっている。
第２ローテーション（段違い平行棒）
村上茉愛
フット～マロニー～ギンガーはしっかりと決め、屈身イエーガーでやや膝が曲がったように見えたが、最後の月面は余裕のある実施で着地まで止めた。14.166
杉原愛子
閉脚シュタルダー～閉脚シュタルダー半ひねり～イエーガーを決めた後、流れもよく最後の月面まで繋げた。着地が小さく2歩動いたのが勿体なかった。14.400
寺本明日香
閉脚シュタルダー1回ひねり～ギンガーはしっかりと体を開けた状態で懸垂に持ち込んで雄大さを感じた。倒立のはめもよく、かなりいい演技。かかえ込み月面の着地も僅かに動いたのみ。14.900
内山由綺
閉脚シュタルダー～閉脚シュタルダー１回ひねり～コモワをかなり落ち着いて決めて流れに乗った。危なげなく最後のかかえ込み月面まで持ち込み、着地も僅かに一歩動いただけの素晴らしい演技であった。14.800
4名とも、ポディウム練習で苦しんでいた倒立局面の安定感が抜群であった。
チーム得点　44.100
合計88.566はこの時点で2位の高得点！！
カナダはWOOがかかえ込みアラビアン２回宙を決めたものの得点が伸びず、その後もONYSENKOが同じく13点台に留まって、BLACKで盛り返したものの、OLSENはEスコアが7点台となってしまい、得点を伸ばせず。
フランスはBREVETとBOYERが14点台をマークしてカナダを上回っている。
この段階で日本が2位でカナダは83.530で11位、85.198で8位となっている。
第３ローテーション（平均台）
村上茉愛
かかえ込み前宙でバランスを崩してヒヤリとしたが、その後後転とび～後方開脚伸身宙をピタリと決めてうまく流れに乗った。最後の後方屈身２回宙は前に両足で一歩。トップバッターとして十分な役割を担った。13.833
杉原愛子
交差とび～後方かかえ込み宙をピタリと決めて波に乗り、後転とび～後方開脚伸身宙も全くブレなく安定していた。前方開脚伸身宙の後の羊とびでふらついたが大きな乱れにはならず。14.133
寺本明日香
最初の２回ターンで痛恨の落下。しかし、その後オノディ、シソンヌ～側宙と落ち着いて決めて流れを取り戻した。13.666は落下がある中でもよく出た点数。
内山由綺
前方開脚伸身宙の後の羊とびと、かかえ込み前宙の後で僅かに動いたが、かなり安定した演技を見せてくれた。寺本の落下を引きづらない立派な演技であった。13.733
チーム得点　41.699
合計　130.265
カナダは得意の跳馬でBLACKが前転とび前方伸身宙返り１回ひねり、OLSENがアマナールを決めるなど高得点を重ねて44.732をマークした。
フランスはゆかで40.899をマーク。
この時点で日本は130.265で４位につけている。カナダは８位、フランスは１０位。
最終種目で日本はイタリアを上回るには39.131、３位ロシアを上回るには44.355が必要。跳馬並みに点数が出るか？！
第４ローテーション（ゆか）
寺本明日香
テンポ連続～後方３回ひねりで前に一歩動いたが、その後はポディウム練習で苦しんでいた屈身月面もピタリと決め、メメルの出来も素晴らしかった。13.700
杉原愛子
後方３回ひねり～鹿とび、後方２回半ひねり～伸身前宙と綺麗にまとめて最後の後方かかえ込み２回宙は着地まで見事に止めた。今日は非常に落ち着いた演技を見せた。14.033
村上茉愛
シリバスをしっかりと決めた後、予選から積極的にチュソビチナに挑んで見事に決めた。その後しゃがみ立ちターンは１回に留め、最後の後方屈身２回宙も見事に決めた。非常に落ち着いた、自信に溢れる演技であった。14.566（種目別順位８位！）
宮川紗江
伸身月面はうまくまとめたが、２本目の伸身前宙～前方かかえ込み２回宙で勢い余って手を着いてしまいさらにラインオーバーとなってしまった。ほかのタンブリングはよかっただけにもったいない演技ではあった。
これで日本は172.564として７位で団体化粧進出を決めた。
～女子団体予選結果～
1位 USA 185.238
2位 CHN 175.279
3位 RUS 174.62
4位 GBR 174.064
5位 BRA 174.054
6位 GER 173.263
7位 JPN 172.564
8位 NED 171.929
9位 CAN 171.761
10位 ITA 169.396
11位 FRA 168.696
12位 BEL 167.838
～女子個人総合予選結果～
1位 BILES S USA 62.366
2位 RAISMAN A USA 60.607
3位 ANDRADE R BRA 58.732
4位 TUTKHALIAN S RUS 58.207
5位 MUSTAFINA A RUS 58.098
6位 WANG Y CHN 57.599
7位 THORSDOTTIR E NED 57.566
8位 MURAKAMI M JPN 57.265
9位 ONYSHKO I CAN 57.232
10位 SEITZ E GER 57.098
11位 TERAMOTO A JPN 57.066
12位 BLACK E CAN 56.965
13位 LOPEZ AROCHA JB VEN 56.932
14位 STEINGRUBER G SUI 56.899
15位 WEVERS L NED 56.782
16位 BREVET M FRA 56.565
17位 SARAIVA F BRA 56.532
18位 SHANG C CHN 56.532
19位 DERWAEL N BEL 56.532
20位 DOWNIE E GBR 56.466
21位 VANHILLE L FRA 55.765
22位 FERLITO C ITA 55.599
23位 SCHEDER S GER 55.598
24位 FERRARI V ITA 55.265
～種目別決勝進出者～
ゆか：村上茉愛（7位通過）