第6回アジア体操競技選手権女子ポディウムレポート

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 7月29日、女子ポディウム練習(本会場練習)が行われた。1班は本番と同じ11時30分からスタート。チームとしては跳馬からのカザフスタンがまとまりのある演技をしていた。GEIDT選手、DUISEK選手がチームをけん引する。ユニークな技としては2名の選手が平均台の開始技において、横向き倒立から前方ブリッジを実施していた。このグループは、ポディウム練習前のウォームアップホールにて大会プログラムにも掲載されたWong Hiu Ying Angel選手(香港)が段違い平行棒の落下で左膝を負傷。残念なアクシデントで幕を開けたが、タイ、香港、台湾、インドネシアともにしっかり会場の器具を確認していた。
1班動画
 2班は14時10分から。前回大会優勝の中国は跳馬、日本は休みから。中国の跳馬は少し苦労していたが、ユースオリンピック出場のWANG Yan選手が伸身ツカハラとび2回ひねり、前転とび前宙1回半ひねり(チュソビチナ)など、小さい体ながらパワーのある跳躍を見せていた。中国の段違い平行棒は素晴らしくシュタルダー、シャポシニワ系、車輪ひねり系を織り交ぜ、各選手ともに高難度技を完成度の高い実施で行っていた。平均台では前転とび前宙のユニークな組合せをする選手や正確な高難度ジャンプなど入念にチェック。ゆかは、女子ではあまり浸透していない後方宙3回半ひねり~前宙を行うMAO Yi選手、新月面のWANG Yan選手など、スピードあるタンブリングを披露していた。全体的に見て、跳馬で1名、平均台で1名首から転倒するシーンが見られてヒヤッとする場面も見られたが、世界レベルの難度を持っている。
 日本は、最初のローテは休みで第2ローテ跳馬からスタート。少し跳躍版の踏切に苦労している選手も見受けられたが、杉原選手のユルチェンコ2回ひねり、宮川選手のチュソビチナなど成功させていた。段違い平行棒では笹田選手が手を滑らせ落下するシーンもあったが、チームとして試合に向けた準備は及第点。平均台、ゆかともに順調な仕上がりを見せていた。
 その他の注目演技としては、インドのKARMAKAR選手が跳馬でローチェを披露(着地までの完成度はまだ低い)。韓国、マレーシアともに所々でいい演技を見せていた。あとは本番7月31日に向けて各選手がしっかり調整してくれることを期待したい。
2班動画
2班XIE(CHN)段違い平行棒動画
2班FAN(CHN)段違い平行棒動画
2班宮川(JPN)ゆか動画
2班WANG(CHN)ゆか動画
2班MAO(CHN)ゆか動画
2班杉原(JPN)ゆか動画
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