第68回全日本体操競技団体選手権予選女子3班レポート

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3班  戸田市スポーツセンター・ZERO体操クラブ・中京ジムナスティッククラブ・国士舘大学
跳馬スタートは今年のジュニアチャンピオン戸田市スポーツセンター。
今年の戸田は強い!安定性が持ち味の宮内玲奈選手のユルチェンコ1回ひねりから始まり、アジア大会代表山本優理子選手の雄大なユルチェンコ1回ひねり、そして、桒嶋姫子選手(中学1年生!)、小池亜優選手がユルチェンコ2回ひねりで本日トップ1,2の成績。段違い平行棒山本選手のパワフルで正確な演技を中心にノーミスでおさめる。
次の平均台では「技のデパート」桒嶋選手がF難度のアラビアン宙返りを決めるなど、ノーミスでつなげるが、ラスト山本選手がまさかの2ミス。しかし、ベスト4はしっかり抑えていたので、最後のゆかまで個性あふれる振り付けで演技をやりきり、3班終わって日体大に2.1差の2位で初日を折り返す。
チーム得点213.300
段違い平行棒スタートは初出場ZERO体操クラブ。
アジア大会、世界選手権代表の石倉あづみ選手を中心にチーム得点を重ねていきたいところであったが、大舞台が続いた疲労がまだ残っているのか、その石倉選手にミスが続いてしまう。エースにミスが出てしまうとチームの雰囲気作りが難しくなってしまうのが団体戦の怖さ。そのまま平均台もふらつきが多く目立つ。
ゆかはなんとかミスなく踏ん張るが、跳馬のDスコアの低さが影響し、2班で競技を終えた東京女子体育大学と8位タイとなる。タイブレイクで一番低い得点の種目を除き、3種目の合計が高い方が上位となるため、残念ながらZERO体操クラブは予選通過ならず。チーム得点200.950
平均台スタートは中京ジムナスティッククラブ。
1ミスが出てしまうが、しっかりとベスト4はおさえる。ゆかは松村泰葉選手を中心に、国体でも大活躍した、強い脚力が持ち味の稲川右佳選手がタンブリングで魅せ、跳馬でも稲川選手が豪快なユルチェンコ1回ひねり、松村選手がユルチェンコ1回半ひねりでチーム得点を伸ばす。
段違い平行棒では終末技がC難度の屈身ダブルで下りている選手が多く、Dスコアで少し点数を落としてしまったが、チームで6位に食い込み、決勝進出を決めた。 チーム得点204.500
ゆかスタートはインカレ2位の国士舘大学。
杉村美奈選手、大瀧千波選手を軸に「うまい!」と言わされてしまう、玄人好みの体操をする時枝里衣選手や足首の怪我から復帰した山本夢夏選手が個性溢れる演技で見ていておもしろいチーム構成。
中でも嬉しかったのが古西里咲選手の復活。脚力の強さ、ひねりのうまさは格別。
ゆか、跳馬でその威力を発揮。肩の故障があったので段違い平行棒の演技はしなかったが、十分に存在感を発揮していた。
4種目にわたって大きなミスなくきちんとこなしてきた国士舘大学。2位の戸田市スポーツセンターに1.25差に迫る3位で予選通過。
チーム得点212.050
<予選終了> 8位までが決勝進出
1 日本体育大学        215.400
2 戸田市スポーツセンター    213.300
3 国士舘大学         212.050
4 朝日生命          208.650
5 中京大学          205.300
6 中京ジムナスティッククラブ  204.500
7 フジスポーツクラブ      204.450
8 東京女子体育大学      200.950
8 ZERO体操クラブ       200.950
10 レジックスポーツ       197.000
11 筑波大学         194.500
12 大阪体育大学体操競技部  194.050