第68回全日本体操競技団体選手権予選女子1班レポート

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1班 日本体育大学・レジックスポーツ・フジスポーツクラブ・筑波大学
王座奪還を狙う日体大の予選は1班跳馬スタート。
ユルチェンコ1回ひねりの笹田夏実選手をトップバッターに起用し、同じく1回ひねりの佐藤亜希穂選手、そして2回ひねりを持つ永井瑞穂選手へと、決勝の6-3-3を想定したオーダーで3人14点台に乗せる。56.10
段違いでは鶴見虹子選手が復活。前半は片手軸の1回ひねり等E+D+E+Dの組み合わせ加点を取り、「やっぱりうまい!」と思わず言わされてしまう実施だったが、1/2ひねり低棒移動であわや大過失ちなりそうな実施になる等、まだ不安要素は拭えない様子。
平均台では笹田選手、G難度の開始技は抜き、無難にこなし、鶴見選手、永井選手とミス無くつなぐが、残り2人に大過失が一つずつ。ゆかではところどころの着地がうまくまとまらなかった印象。決勝に備えてどう修正してくるか。
チーム得点215.400
レジックスポーツはエースの土橋ココ選手が10月半ばの国体で足を負傷するアクシデントがあったが、なんとか調整してきている様子。しかし、出だしの段違い平行棒では大過失を1つベスト4に数え、他の選手もEスコアで得点を伸ばせず。
平均台でも2ミス、ふらつきが目立つ実施が多く、精彩を欠く。やはり寺本選手の抜けた穴はそんなに大きいのか・・・という印象。しかし、ゆかでは土橋選手が心配の足の痛みをほとんど感じさせないような演技を見せ、跳馬はなんとかベスト4を13点台でそろえる。チーム得点197.000
団体戦でイヤな平均台スタートはフジスポーツクラブ。
チーム6人中4人が全日本初出場という若いチームで臨んでいるが、1ミスでなんとかおさえ、ゆかでは全日本ジュニアでエレガンス賞を獲得した花島なつみ選手が表情豊かな演技を披露したかと思えば、塙颯香選手(小学6年生!)が小柄ながら元気いっぱいの演技を見せ、良い雰囲気でコツコツとチーム得点を積み重ねる。
跳馬では吉村選手がユルチェンコ2回ひねりに挑戦、見事に成功させるなど、チームのここ数年の大躍進をしっかりとアピール。段違い平行棒で1つ大過失が出てしまうが、ベスト4はしっかりと押さえ、全体を通して上々の出来。チーム得点204.450
今年の世界選手権代表井上和佳奈選手を擁する筑波大学はその井上選手が段違い平行棒、平均台で大過失を重ねてしまい、その他のミスも影響してチーム得点を伸ばせず。
我慢の試合が続いたが、チーム全体的にパワフルかつ、個性の揃った演技で4種目を終えた。
一つ一つの技のさばきやパワーは素晴らしいものを持っていると思うので、練習段階での試合への「詰め」の部分が伴ってくると良いなという印象。今後に期待したい。チーム得点194.500
<1班終了時点> 予選は6-5-4でのカウント、決勝は6-3-3でのカウント。
1 日本体育大学      215.400
2 フジスポーツクラブ    204.450
3 レジックスポーツ     197.000
4 筑波大学        194.500