第45回世界体操競技選手権現地レポート 女子予選第5班
■アメリカ
平均台からのスタート。SKINNERが一人目の演技者でいきなり後転とび~後方かかえ込み宙返り1回ひねりの大技を決めた。その後、交差とび半ひねり~かかえ込み宙でバランスを崩したが持ちこたえた。その後片足水平上げターンでもややふらついた。KOCIANは、後ろとびひねり後方かかえ込み宙返り、後転とび~後方開脚宙で足が外れかけるがふらつかず強さを見せた。BAUMANNも後ろとびひねり後方かかえ込み宙で足が外れかけ、大きくふらついた。また交差輪とびや側宙1/4ひねりでもふらつきがあり、減点が大きくなった。やや緊張感が出た3人であったが、4人目に登場した昨年の世界チャンピオンであるBILESは非常に安定した演技を見せ、しゃがみ立ち2回ターン(2回半になったが)、後転とび~後方開脚宙連続など落ち着いて決めて、最後は後転とび連続~かかえ込み月面という素晴らしいシリーズを決め15.133をマーク。最後のROSSは途中までふらつきなく演技を続けていたが、交差とびのところでややバランスを崩してしまい、その後の連続も出来ず。しかし14.391をマークしアメリカはこの種目で57.490をマーク。
ゆかは、KOCIANは最初のかかえ込み月面で着地が後ろに大きく弾かれてしまったが、、2人目のBAUMANは伸身ダブルや後方3回ひねりを決め14.000.3人目のROSSも後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙~鹿とび、屈身ダブルなどを決め、動きも昨年のエレガンス賞を受賞しただけあってかなり美しさを感じたが、14点台に届かず。しかし、その後にSKINNERが伸身新月面やかかえ込み新月面を入れた圧巻の構成で14.700をマーク。更にBILESはかかえ込み新月面の後に、オリジナルの伸身2回宙返り半ひねりを決め、着地もすべて僅かに動く程度で、実施がかなりよく、現時点で最高のEスコア8.866をマーク。Dスコアも最高の6.5で、合計で15.366とした。アメリカはこの種目でもチームトータル57点台をたたき出した。
跳馬では、KOCIANがユルチェンコとび1回ひねりで難度は劣ったが、BAUMANN、ROSSとユルチェンコ2回ひねりをきれいに決めて、SKINNERは価値点の高いチェンフェイを見事に決めた後、ユルチェンコ2回ひねりもうまくまとめた。最後のBILESはアマナールと伸身ポドコパエワでそれぞれ両足で僅かに弾んでしまったが、姿勢欠点のない美しい演技でそれぞれEスコアを9.5を出し、一本目の得点が15.800、平均点でも15.450とした。
段違い平行棒では、BILESが足裏支持回転1回ひねりで回りきらずに停滞するまさかのミス。KOCIANも同じく足裏支持回転に入るところでミスをしてしまい、珍しくミスが連続してしまった。その分、ROSSはしっかりとまとめて14.650を出し、最後のLOCKLEARも閉脚シュタルダー1回ひねり~シュタルダーシャポシュニコワ~パク宙返り~マロニーという素晴らしい連続を見せて15.233を出し、二人のミスをカバーした。
最後にらしくない失敗はあったものの、チーム合計は235.038で、2位ロシアに7点近くの差をつけて団体で暫定1位になった。
■その他
今年のコモンウェルスゲームズで跳馬の銅メダルを獲得したインドのKARMAKARは2本目にローチェに挑んで、着地は失敗したもののE
スコア8.100をマークし、種目別順位で暫定7位となっている。