第45回世界体操競技選手権現地レポート 女子予選第2班
■オランダ
オランダのゆかは、ジャンプ系の技が豊富で工夫が見られたが、ラインオーバーが2人出てしまい、得点を伸ばしきれず。TOPは屈身アラビアン2回宙でラインオーバーしたものの、カデッテ1回ひねりと交差とび1回ひねりでジャンプ系でも難度を稼いだ。VAN POLは1人目ではあったがアラビアン2回宙、1回半~かかえ込み2回宙といったタンブリング系をしっかりと決めてDスコアはチーム最高の5.5を出した。
跳馬はやや難度が下がり、最後のWEVERSが屈身ツカハラ、VAN POLがかかえ込みツカハラ1回半、VAN GERNERとRUIKESがユルチェンコ1回ひねりであったが、TOPが前転とび前方かかえ込み1回ひねりを跳んで、着地を止めた。
段違い平行棒では最初のTOPがイエーガーで落下があったのと最後のWEVERS Sが大逆手車輪からの前方2回宙で手を着いてしまうミス。WEVERS姉妹(双子)のWEVERS SANNEはフットトカチェフ~パク宙返り、低棒での足裏支持回転~マロニー~前振りひねり低棒倒立~足裏支持回転1回ひねりと連続して素晴らしい実施を見せただけに非常に勿体ないミスであった。
最後の平均台は見事にノーミスの演技を見せて、安定したところを見せた。VAN GERNERがカデット1/4ひねり、交差とび~ジョンソンといった体操系でも難度を稼いで13.600、そして、WEVERS Sが得意の平均台で片足水平上げ2回ターン、側宙1/4ひねり連続~開脚前宙~ウルフとび、片足水平上げターン~軸足を変えてフルターン~軸足を変えて2回ターン~ジャンプ、交差とび~コチェトコワを決め、13.966をマーク。この得点でオランダはベルギーを上回り2位に入った。
■スペイン
平均台。RODRIGUEZ、開脚前宙とY字1回ターンで少しふらつく、手の支えなしのY字平均立ち、後転とび連続~後方宙2回ひねり着地少し弾む。CARMONA、後転とび~後方開脚宙で落下、後方屈身2回宙の着地を止める。PEREZ、前宙で落下。COLOM、側宙でふらつく、後転とび連続~後方宙2回ひねり着地少し弾む。POPA、交差とび~屈身宙、側宙でバランスを崩しかけるがすぐに修正、横転とび連続~後方屈身2回宙着地まとめる。
ゆか。後方2回あ宙返りを中心に構成し、大きなミスなし。POPA、後方伸身2回宙着地後ろにとぶ、テンポ連続~後転とび~月面、Y字2回ターン、後方宙2回半ひねり~前宙ひねり、最後後方屈身2回宙着地止める。14.166。
跳馬。3選手がユルチェンコ1回ひねりを実施し、着地後ろにとぶ。POPA、ユルチェンコ2回ひねり着地後ろに数歩。COSTA、ユルチェンコとび着地大きく弾む。
段違い平行棒。COSTA、高棒前振り下移動ひねり低棒倒立で大きく反るが何とかこらえて演技を通す。PEREZ、イエガー、パク、後方伸身2回宙で勢い余って数歩後ろに後ずさるが転倒せず。RODRIGUEZ、大逆手エンドー~エンドーひねり~ギンガー、下移動ひねり低棒倒立~シュタルダー1回ひねり~シュタルダー前振り上移動、社連連続~月面着地止める。COLOM、リチナ、パク1回ひねり、マロニー懸垂で停滞してダブルスイング、フット1回ひねり、後方屈身2回宙着地動く。POPA、マロニー~ギンガー、フットひねり~イエガー、フット1回ひねり~トカチェフ、フットトカチェフ~パク、伸身月面着地少しとぶ。14.033。
スペインはPOPAだけでは厳しい状況。得点211.727を獲得し第2班終了時で5位。
■その他
ベトナムのPHANは、跳馬でユルチェンコ2回ひねりと伸身クエルボ1回ひねりを決めて平均14.800をマーク。跳馬のランキングは暫定2位。