内村選手らオリンピック選手が復興支援
「被災地からロンドンへ」
内村選手らオリンピック選手が復興支援
=汐見小学校で児童と交流会=
今夏のロンドンオリンピック日本代表に決まった体操ニッポンのエース内村航平をはじめ、田中和仁、理恵、佑典の3きょうだい、男子最年少の加藤凌平、女子最年少の寺本明日香ら男女各5人、女子新体操のフェアリージャパンPOLA6人、トランポリンの男女3人、そしてフェンシングのエース太田雄貴ら男女6人の計25選手が11日、東日本大震災で被害を受けた宮城県七ヶ浜町の汐見小学校を訪れ、児童たちとの交流会を開いた。同小学校の児童を中心に、近隣の小学6年生も招き、計600人が参加。
2004年アテネオリンピック金メダリスト米田功の巧妙な司会で交流会が進み、内村航平、田中理恵らが代表の児童に体操の基本レクチャーを行った。このほか、フェアリージャパンPOLAの模範演技、トランポリン男子エースの伊藤正樹らが演技を披露した。フェンシングでは太田雄貴の解説で2選手がデモンストレーションを見せると、会場を埋めた児童、観客から大きな拍手と歓声が聞かれた。
内村選手が選手を代表して「一日も早い復興を祈りながらロンドンに出発します。皆さんも応援してください」とあいさつ。児童も代表が激励の言葉を選手たちに贈った。児童たちが日の丸に寄せ書きをしてもらい、その日の丸をロンドンに持参することにしている。交流会は約2時間で終えた。
選手団はこの後、仙台市の「元気フィールド仙台」(宮城野体育館)に場所を移し、午後6時から「子どもの夢・応援プログラム東北から夢を」と題するイベントがスタート。会場は超満員の3000人が来場。世界的なデザイナーでNHK朝ドラ「カーネーション」でもおなじみのコシノヒロコさんデザインの体操ニッポン新ユニホーム、新レオタードが披露された。この後、体操、新体操、トランポリン、フェンシングの模範演技が行われ、最後に内村航平の決意表明で幕を閉じた。