2011世界体操選手権男子予選第7班レポート

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ロシアのスタート種目は鉄棒、1番手GOLOTSUTSUKOVは、コバチ、伸身トカチェフ、ヤマワキを入れ、伸身月面の着地を止めるが、Dスコアが低く13.366。
BELYAVSKYは、エンドー1回ひねり大逆手、アドラーひねり~伸身トカチェフ、アドラー1回ひねり~ヤマワキを入れ、やはり伸身月面の着地を止めたが、得点は14.100。
GARIBOVは、アドアラーひねり~モズニク、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、伸身トカチェフ~リバルコ、シュタルダー1回半ひねり大逆手、エンドー1回ひねり大逆手、伸身ルドルフという3つの組合わせ加点を得る演技構成で大きなミスはなかったが、Eスコアが伸びず14.933、15点台に乗らなかった。
KHOROKHORDINはツォリミンで入りアドラーひねり、伸身トカチェフ~トカチェフ(おそらく開脚モズニク)を行ったが落下、その後アドラー1回ひねり~ヤマワキエンドー1回ひねり大逆手を行い伸身月面。落下はあったものの14.666という比較的高い得点が出た。
最終演技者IGNATYEVは無難に演技を行い伸身ルドルフの着地もまとめたが、捨て駒的な演技で、14.033。
ゆかは、1番手のGARIBOVが、前方伸身宙返り~前方かかえこみ2回宙返り、かかえこみ月面、開脚旋回360度シュピンデル倒立~ゴゴラーゼ、テンポ~後ろとびひねり前方宙返り、フェドルチェンコ、後方宙返り2回半ひねりという演技構成で無難に演技して14.433。
KHOROKHORDINは、テンポ~後ろとびひねり前方かかえこみ2回宙返り、かかえこみルドルフ、前方屈身宙返り転、後方宙返り2回半ひねり~前方宙返り1回ひねり、フェドルチェンコ、十字倒立、かかえこみ月面という演技構成だったが、最後の着地ではずみ14.566。
GOLOTSUTSUKOVは最初の伸身ルドルフでラインオーバー、後方宙返り1回半ひねり~前方宙返り1回ひねり~バンローン、ツルバノフ、フェドルチェンコ、十字倒立、後方宙返り2回半ひねり~前方宙返り1回ひねりで少し蹴り損ねたか低い実施となる、終末のかかえこみ月面はしっかり止めて14.900。
BELYAVSKYは、コリヴァノフ、テンポ~ツルバノフ、トーマス転、フェドルチェンコ、十字倒立、後方宙返り2回半ひねり~前方宙返り1回ひねり、後方宙返り3回ひねりの演技構成をまずまずの演技実施でまとめ15.033。
最終演技者ABLYZINは入りのテンポ~ツルバノフでラインオーバー、伸身ルドルフ、前方宙返り2回ひねり~前方宙返り1回半ひねり、バンローン、十字倒立、後ろとびひねり前方屈身2回宙返りとなんとか無難にまとめるが、後方宙返り2回半ひねり~前方宙返り1回ひねりが低くなる、さらに最後の後方宙返り3回ひねり前に大きく1歩、Dスコアは高かったが14.833にとどまり、この種目でのチーム得点を思ったほど伸ばせなかった。
あん馬は1番手のGOLOTSUTSUKOVが、正交差ひねり、Eフロップ、Dコンバイン、フェドルチェンコ、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下りという演技構成で大きなミスはなかったが、途中脚のばらつきが目立ち13.766。
KHOROKHORDINも、正交差ひねり、Eフロップ、Dコンバイン、トンフェイ、ロス(脚開き)ポメル旋回、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下りという演技構成だったが、細かな姿勢欠点が重なり13.866。
GARIBOVは、逆交差倒立、Dコンバイン、Eフロップ、フクガ、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動(E)、比較的良い実施で14.466を獲得。
BELYAVSKYは逆交差倒立からは入り、メリーゴーランドと順調に見えたが、Eコンバインでバランスを崩し脚を開いて調整、シュテクリB、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動はまずまずの実施で14.100。
IGNATYEVも逆交差倒立で入り、ウーグォニアンで脚を開いてしまい、ベレンキ、フェドルチェンコ、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動までまとめたが13.466。
落下などの大きなミスはなかったが、14.466が13点台が2つチーム得点に入る形になり、チーム得点を伸ばせず。
つり輪は1番手のBELYAVSKYがアザリアン、けあがり十字懸垂、ヤマワキ連続、振り上がり開脚上水平、伸身月面宙返り下りという演技構成で、着地両足で前に1歩。得点は14.166。
GARIBOVは、けあがり十字懸垂、伸身ヤマワキ~ヤマワキ、振り上がり開脚上水平、屈身ヤマワキ、前方屈身2回宙返りという演技構成で、着地は両足で前に1歩。得点は14.366
KHOROKHORDINは、後転中水平、振り上がり中水平、振り上がり開脚上水平、ヤマワキ連続、伸身月面宙返り下りという演技構成で、着地は両足で前に1歩。得点は14.366。
ここまで、なかなか得点を伸ばせない。
4番手IGNATYEVが後転中水平、振り上がり中水平、ナカヤマ、アザリアン、ヤマワキ連続、伸身月面宙返り下り。演技実施もまずまずで15.100、やっと15点台に乗せる。
最終演技者ABLYAZINは、後転中水平、背面水平経過中水平、ナカヤマ、アザリアン、ヤマワキ連続、振り上がり開脚上水平、伸身ルドルフという、F難度技を3つ入れた演技構成でDスコアが6.6と高かった、振動系の技に難があり15.133にとどまる。
跳馬は、1番手のGARIBOVがアカピアン。入りで若干脚開き、着地はまとめ、15.433。
IGNATYEVはローチェ。まとまった跳越で腰高の着地、両足で前にわずかに1歩に押さえ、16.000。
BELYAVSKYはルーユーフー。両足で後ろに1歩にまとめ16.133。
ABLYYAZINは種目別をねらい2本跳んできた。
1本目はルーユーフー、両足で後ろに小さく1歩動いたが実施は良く、16.400。
2本目は後ろとびひねり前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり、うまくまとめる
GOLOTSUTSUKOVも種目別をねらって2本。
1本目はルーユーフー、大きな跳越だったが若干の膝ゆるみが見られ、着地は少しはじかれ1歩動く。得点は16.266。
2本目はツィンマーマン、やはり雄大な実施で着地は右に1歩。
ベスト4に入った選手は全員Dスコア7.0の跳越を行い、16点台の得点を連発、やはりこの種目でチーム得点を一気に稼いでいった。
平行棒の1番IGNATYEVは棒下宙返りひねりでバーを掴み損ねて停滞、その後は棒下宙返り、ドミトリエンコ、モリスエ、ヒーリー、ほんてん倒立、ツイスト、前方かかえこみ2回宙返り下りと無難に演じたが13.333。
KHOROKHORDINは逆上がりひねり倒立、棒下宙返り、車輪と順調に演技したが、ドミトリエンコで詰まる、ヒーリー、ディアミドフ、開脚前宙支持、屈身2回宙返り下りはうまくまとめ14.566.
GARIBOVは、ホンマ、棒下宙返り、棒下宙返りひねり、車輪、チッペルト、ヒーリー腕支持、ツイスト、屈身2回宙返り下りという演技構成で演技実施も良く15.033。BELYAVSKYは、棒端棒下宙返り、バヴサー、チッペルト、ホンマ、詰まる、ヒーリー、Dツイスト、ディアミドフ、前方屈身2回宙返りという演技構成。着地で後ろにくずれ手で支えるミスがあり14.100。
ABLYAZINは棒端棒下宙返り、チッペルト、ヒーリー、ヒーリー腕支持、開脚前宙、前振り上がり開脚抜き倒立、ツイスト、モイ、屈身2回宙返り下りという演技構成で無難にまとめたが、得点は14.200と伸びなかった。
ロシアのチーム得点は353.532となり、ドイツとスペインの間に割り込む暫定4位となった。
カナダはつり輪でIKEDAが演技せず、4人全員の合計をチーム得点とすることとなったが、一人目のSANDYが中水平などで実施減点を見せて13.841しか出せず、この点数もカウントされるということで苦しいスタートとなった。その後も力技で高難度技が多くない構成で得点を伸ばせなかった。
跳馬でも5人目のユルチェンコ2回ひねりで手を着くミス。他はGAFUIKとO’NEILがそれぞれドリッグスとシューフェルトを決めたものの、価値点の問題で決定点は伸びず、62点台のチーム得点に留まった。
平行棒は、PAYNE、GAFUIKと屈身ダブルの着地を止める演技を見せた。一人目のSANDYは棒下単棒倒立を見せたがその後車輪で3/4ひねりを見せたのか、1回ひねりをやろうとしたのかわからない捌きとなってしまった。3人目のGAFUIKが開脚前宙支持、ティッペルト、ヒーリーなどを見せて、最後のIKEDAは棒下ひねり~ベーレ、車輪~ティッペルト、ピーターズと決めて14.933と高得点をマークした。
鉄棒では、一人目のSANDYがリバルコでやや足が乱れたものの、終末技が伸身ストローマン1回ひねりという独特の技を見せた。その後、順調に点数を上げるように思われたが、GAFUIKがコバチで落下し、最後のIKEDAも12点台に留まり、鉄棒でも大きく点を落としてしまった。
ゆかはほぼノーミスで、GACUIKは一本目に屈身アラビアン2回宙を決めて、最後の後方2回半の着地もピタリと決める快心の演技で14.600。更にLITWYNは伸身アラビアン転、テンポひねり~前宙ダブル、伸身トーマスなどを決めて14.900として、ゆか得意のO’NEILはかかえ込み新月面、テンポ~伸身アラビアン転、伸身トーマス、後方1回半~前方1回半などを見せ、最後はテンポひねり~前方2回ひねりを決めて15.333と高得点をマーク。ゆかで一気に追い上げた。
最後のあん馬ではノーミスではあったものの、4人しか演技をせず、一人目のSANDYと最後のIKEDAが14点台を辛うじて出した。IKEDAはEフロップ、Eコンバイン、下向き転向720度、ロス、シバド、マジャールと決めて14.600とした。
結局カナダは347.076で10位。テストイベント出場枠を願うこととなった。