2011世界体操選手権女子予選第4班レポート

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JAPAN CUPでオーストラリアを上回り、団体3位のカナダが登場。しかし、最初の種目の平均台でPEGGとLEEの二人が落下。LEEは前宙半ひねり(グリゴラス)で落下したが、入りで男子のあん馬のような開脚旋回から始まり、2回ターン、側宙~後方開脚宙と構成としては観客の注目を浴びていただけに残念であった。
ゆかは一人目のGARDINERがうまくまとめて、次のGARBERも後方1回半~ロンダード~後転とび~3回ひねりを決めるなど、切れのいい演技を見せたが、3人目のVACULIKが後方1回半~ロンダード~後転とび~2回半ひねりで前に大きくはじかれて手をついてしまった。しかし、その後の二人が振付も含めてかなり観客を魅了し、LEEが伸身ダブル、かかえ込み月面を、PEGGが伸身ダブル、後半にひねるかかえ込み月面と決め、決勝に残った時にかなり有利な状況であることを伺わせた。
跳馬はLEBLOND-CHARTLANDとPEGGがユルチェンコ1回半ひねりを跳び、ほかはユルチェンコ1回ひねり。LEBLOND-CHARTLANDは距離も出ていい演技であり、14.100をマークした。
最終種目の段違い平行棒では、LEEがパク宙返り1回ひねり(バハドワージュ)を決めた後、更にホルキナIIも豪快に決め場内を盛り上げると、最後に伸身ダブルをピタリと止めて非常にいい演技を見せた。最後のVACULIKがギンガーで落下したものの、ほかの選手は大過失なし。しかし、点数としてはLEEでも13.800に留まり、13点台が二人と苦しんだ。そして、合計点ではオーストラリアに大きく及ばず、215.328で全演技を終了した。
ギリシャはMILLOUSIが何とか踏ん張っていたが、落下などの大過失が目立ち、特に段違い平行棒では落下が相次いで9.700という得点もあった。合計点は200点にも及ばず、197.611と悔しい結果となった。
個人参加のジャマイカはWILIAMS選手が段違い平行棒で豪快なヒンドルフを見せたものの、落下し、その際にプロテクターが切れてしまって演技を中断した。しかし、ゆかでは、伸身ダブル、かかえ込み月面をきれいに決めて注目を浴びた。