2011世界体操選手権女子予選第1班レポート

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 10月7日、ついに競技がスタート!2010年世界選手権団体21位で通過してきたメキシコが登場。跳馬ではMORENOがスピードある助走からチュソビチナをまとめ、14.633を獲得。2本目は伸身ツカハラとび1回ひねりをとび、着地で大きくとんでしまったが13.866だった。2009年ロンジンエレガンス賞を獲得しているGARCIAは、ユルチェンコ1回半ひねりで尻もちをつき、2本目を行わず。チームとしてはエースGARCIAの大過失でスタートした。段違い平行棒では3番目の演技者MORENO、4番目のCANTUが落下。最後のGARCIAが車輪1回半ひねり~イエガー、フットトカチェフ、前方2回宙返り下りをまとめたが、大過失の演技得点が入ってしまう不本意な内容となった。平均台でも3番目の演技者SALAZAR、4番目のGARCIAが落下し、チーム得点を伸ばせず。最終種目ゆかは、豪快なアクロバット技(月面など)を全選手が決め、チームとしての強さを見せつけた。中でもGARCIAは、演技を始める場所へ移動する間、撮影されているテレビカメラに気づきにこりと微笑み、月面、3回ターン、後ろとびひねり前方2回宙、後方宙2回半ひねり~伸身前宙、そして最後の後方屈身2回宙返りの着地を決めて観衆を沸かせた。チーム得点206.751。個人総合でもLAGOが52.732で2位につけた。
個人出場組ではウクライナのMAKSIUTAは、ゆかでは伸身ダブルで入り、最後はかかえ込み月面という強さを見せた。その他の種目でも小さな実施減点はあったものの大きなミスがなくまとめてきて、最後の種目の平均台を終えた時にはガッツポーズを見せて満面に喜びの表情を見せていた。個人総合でも52.915でトップに立った。
昨年のユース五輪で活躍していたグアテマラのGOMEZは今大会でもその能力の高さを見せた。平均台では大きくぐらつきがあったものの、後転とび~後方宙1回ひねりを見せ、更にゆかでは月面、3回ひねり、跳馬ではユルチェンコ2回ひねりと高難度技を入れた構成を見せて52.540で3位に入った。
また、ワールドカップシリーズでも活躍しているチェコのSIKULOVAは跳馬でユルチェンコ1回ひねりの着手が出来ず、そのまま演技を行ったものの低い体勢で着地して足を痛めてしまい、抱えられて退場した。その後の演技も棄権。活躍が期待されただけに残念であった。