体操JAPAN CUP 2010 女子団体総合レポート
日本はロシアとともに跳馬からのスタート、山岸舞、新竹優子、田中理恵の3選手全員が伸身ユルチェンコ1回半ひねりを実施し成功。順調な滑り出しとなったが、全員が2回ひねりを跳んだロシアに2.100の差をつけられる。
2種目目段違い平行棒は、新竹選手、大島杏子選手と順調に14点台を獲得。3番手鶴見虹子選手は、後方伸身2回宙返り下りの着地こそ前に1歩動いてしまったが、大逆手車輪1回半ひねり~トカチェフを成功させるなど素晴らしい演技実施で15.400。本日のこの種目最高点を獲得。
2種目目を終わって、1位ロシアにはわずかに差を広げられて2.150差で2位変わらず。
3種目目平均台は、山岸選手、新竹選手がまずまずの実施で14点台を連発。3番手鶴見選手に期待がかかたが、途中大きくバランスを崩しあわや落下というピンチ、かろうじて踏ん張ったが不本意なミスで13.750。
3種目を終わって、1位ロシアとの差は3.850に開く。
最終種目ゆか、1番手田中選手が表現豊かな演技で13.800。続く大島選手は2節目の宙返り連続が予定通りできなかったが、大きなミスは出さず13.600。3番手鶴見選手は、平均台のミスを取り返す素晴らしい実施で14.200。
4種目を通じて、落下・転倒などの無い素晴らしい試合運びで、ロシアには及ばなかったものの前回大会を上回る2位となった。
終始強さを見せつけたロシアが日本に4.000差をつけて優勝。
前述したが、跳馬ではAFANASYEVA、MUSTAFINA、NABIEVAの3選手がそろって伸身ユルチェンコ2回ひねりを雄大な実施で成功。
段違い平行棒では、AFANASYEVA、MUSTAFINAの2選手が閉脚フットからのシャポシュニコワひねりを、NABIEVA選手がフット伸身トカチェフを実施するなど大技を成功させた。(NABIEVA選手は、バーをキャッチした後スウィングを制御しきれずけあがりで失敗)
平均台でも、DEMENTYEVA、MUSTAFINA、AFANASYENAの3選手がミスなく実施、DEMENTYEVA選手、MUSTAFINA選手がそろって後方伸身宙返り3回ひねり下りを成功させた。
ゆかでは、NABIEVA選手が1節目の後ろとびひねり前方かかえこみ2回宙返りで勢い余って大きくラインオーバーしてしまったが、他の2選手は高度な演技構成を素晴らしい演技実施で捌ききり、AFANASYEVA選手は14.700の高得点。
以下、3位に韓国、4位にベトナムと続いた。
ベトナムは、3選手のみの出場で、全体的にDスコアが低く、さらに種目によっては1選手が0.000のケースもあり得点は伸びなかったが、3選手とも体型が美しく、またゆかでは基本的な動きの美しさに目を奪われた。