第63回全日本体操競技団体・種目別選手権大会 種目別決勝記者会見
亀山耕平選手(仙台大学)
この大会に向かって頑張ってきたので優勝できてとてもうれしいです。心の中に余裕と自信を持って臨めば絶対に行けると思っていたので、その結果一番になれてよかったです。持ち味はバランスを保ちながら一定のリズムで演技ができるところなので、それが得点につながったと思います。
永井美津穂選手(東海テレビ東名体操クラブ)
初めて行った(2本目の)前転とび前方伸身宙返り1回半ひねりで失敗してしまい、とても悔しかったですが優勝できてうれしかったです。その失敗してしまった技をこの試合で使えたことが優勝に繋がったと思います。これからは完璧に使えるようにしていきたいです。
町田和樹選手(鹿屋体育大学)
びっくりしてまだ実感が湧かないです。運がよかったので・・・ここまで来れただけでも光栄だったので、思い切って演技をすることだけ考えてました。練習でもあまり成功したことがなかったのですが、本番ではすごい力が出て成功できました。跳ぶのに精一杯で、空中姿勢、特に足先がバラバラになったりするので、姿勢を意識して安定して演技ができるように頑張りたいです。
菊池収祐選手(関西高校)
優勝できなかったのは悔しかったのですが、2位になれてよかったと思います。一つ一つの技の着地を決めて演技しようと心がけてました。自分らしい演技ができたとは思います。内村選手については意識する選手であり、勝てるように頑張っていきたいと思います。着地減点を無くして、上位を目指せるように頑張りたいと思います。
澤田和哉選手(大宮東体操クラブ)
ビックリしているのと、嬉しいのと半分くらいです。今日は力技を長めに止めて見せれたのがよかったと思います。予選がよかったので、予選と同じような演技ができるように心がけてました。Dスコアがまだ足りないので、力技、下り技と増やして、Dスコアを6点台に乗せることが目標です。つり輪で点を稼げるオールラウンダーになりたいです。
鶴見虹子選手(朝日生命体操クラブ)
世界選手権でも段違い平行棒、平均台と種目別に残ったので、今日はいい演技をしようとして思い通りの演技ができてよかったです。段違い平行棒では昨日ミスをした部分もうまく修正ができ、全体的にいい演技ができて満足してます。平均台も落ち着いて演技ができて、Dスコアが低い分、減点がないように、ふらつかないように心がけてそれが点数に繋がったのでよかったと思います。ゆかもあまり結果を考えないでいい演技をしようと頑張りました。今後は全体的にDスコアを上げて、これからも美しい体操を目指したいと思います。
大島杏子選手(朝日生命体操クラブ)
今日は4種目出場でしたし、ゆかは女子競技全体の最後の演技者となったので、いい形で終わりたかったですし、予選はトップで通過したので、予選と同じようにいい演技をしたいと思って挑みました。世界選手権で悔しい思いをして、帰ってきて練習に打ち込めるようになり、たくさん練習をしてきました。ただ、練習の中でうまくいかないときが結構あり、苦しかったのですが、いつも通りに、と思って演技に入り、1本目のタンブリングが終わっていつもと同じリズムに入れて「もう大丈夫」と思って自分の思ったとおりの演技が出来ました。Dスコアが全体的に低いので0.1でも0.2でも上げれるように頑張りたいです。明日からオーストラリア遠征があり、怪我がないように乗り切りたいです。来年に向けて、下の選手も伸びているので、たくさん練習をして代表に入りたいです。昨年、シーズンが全部終わったあと、やめようという考えが強く、続けるのかやめるのかフラフラした気持ちでずっと練習をしていたのですが、世界選手権で悔しい思いをして、中途半端な気持ちでやれるほど体操は甘くないんだと改めて気付きました。あの舞台できちんとした演技が出来なかったのが悔しかったので、ロンドン五輪を目指してまた一から頑張ろうという気持ちになりました。
水鳥寿思選手(徳洲会体操クラブ)
こういうポディウム上の試合が珍しく、緊張もして演技の出来も満足のいくものではなかったのですが、優勝が出来たのは嬉しかったです。課題はまだまだありますし、更に鉄棒が上手くなりたいなと思いました。(明日結婚を前にいい結果になったことに関して)自分の中で意識する部分はありましたので、優勝というプレゼントをもらえたことはよかったと思います。団体、種目別と大きなミスはなかったのですが、満足のいく演技もできなかったので、内村選手と比較して自分はまだまだだなと痛感する試合にもなったし、鉄棒で優勝することが出来て、まだまだトップで頑張りたいという気持ちをもらったので、来年また代表に戻れるように頑張りたいと思います。Dスコアはそこそこなのですが、Eスコアが伸びなくて結果的に点数が伸びないので、完璧に近い演技を目指していかないといけないと思いました。ロンドン五輪に行きたいという目標もありますが、今年の世界選手権を見ていると、一年一年毎回代表に入って、世界で活躍したいと思いました。(カッシーナへの取り組みについて)2006年の全日本社会人で一度使ったことがあるのですが、そのときは偶然試合の前の日にやりたくなってやっちゃったという感じで完成度も低かったのですが、ルール改正でG難度になり、また挑戦したいという気持ちになって、取り組み始めてからはそんなに時間がかからず、冬場の間に使えるレベルにはなりました。練習でも通しの中で落下したのはあまりなかったです。
内村航平選手(日本体育大学)
予選は平行棒で1位、ゆかで2位でしたが、去年も一昨年もゆかは2位で悔しい思いをしていたので、今年は絶対ゆかでは優勝しようという気持ちで挑んで優勝できてとても嬉しいです。菊池選手に対する意識はあまりなかったです。予選は自分の出来がよくなかったので、着地が止まっていた菊池選手に負けたという形だったと思います。ほかの選手を意識することはあまり考えてなくて、とにかくゆかは得意種目なので、全コース着地を毎回止められればと思います。平行棒は予選でも着地が止まり、ミスなく二日間演技が出来ていたので特に強い意識はなかったです。春先は技を盛り込み過ぎた感じもあり失敗も多く、ティッペルトを抜いた構成で通しこんできたのですが、ティッペルト以外が安定して、ティッペルトを入れても問題ないかなと思ってまた戻しました。鉄棒は昨日落下をしたので、今日はしっかり通して着地まで止めようとして演技をしました。(平行棒の演技後、手のひらを意識していたことについて)朝起きたとき、手のひらの皮に水が溜まっていて、平行棒の後皮がめくれてしまいました。鉄棒では手のひらが痛くて、痛くないようにという気持ちと、着地だけは止めたいという気持ちがありました。ロンドン五輪もありますが、一日一日の練習が大事だと思うので、それをしっかりとこなしていきたいと思います。(ゆかのリ・ジョンソン(後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり)の実施をしなかったことについて)最初はやるつもりで練習もして、演技順が来たときもやる気持ちで演技台に上りましたが、どうしても出来る感じがしなかったのでやめて、着地を全部狙いにいく作戦に切り替えました。自分の中で出来る日と出来ない日がわかるので、今日は「出来ない日」でした。世界チャンピオンになったというのは過去のことなので、そのことに対する意識はなかったです。
山室光史選手(日本体育大学)
去年もつり輪を優勝し、今回は怪我をして思うような練習が出来なかったのですが、その中で優勝できて嬉しかったです。今日の演技自体は三日間の中で一番よくなかったと思うのですが、ギリギリのラインでまとめられてよかったのではないかなと思います。鉄棒、平行棒と苦手種目があるので、そこでDスコアとEスコアの両方を上げていければと思います。他の選手に比べて低いと思うので、内村選手みたいに着地をまとめていけるようになればなぁと思います。ロンドン五輪に出たいという思いもありますが、来年の世界選手権に出れるように頑張りたいと思います。