世界体操予選女子1班

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 14日1班は9時50分から開始。KURBATOVA(RUS)、YANG,Yilin(CHN))が高いレベルでの個人総合争いを展開した。
 KURBATOVA(RUS)。段違い平行棒最初の演技者として登場。JAPAN CUP時の個性的な演技構成(シャポシニコワ~ほん転1回ひねり~トカチェフ~パク、シャポシニコワひねり)をまとめて好スタートを切る。平均台も大きく乱れることなく実施。ゆかは最初の見せ所であるY字2回ターンで少しゆがんだがその他はうまくまとめた(13.475)。跳馬はユルチェンコ2回ひねりをまとめ個人トップに立った(55.950)。なお、種目別のための2本目も伸身ポドコパエワをまとめた。
 YANG,Yilin(CHN)。最初のゆかでは、後方屈身2回宙の着地で数歩後ろに下がりライン減点。後方宙3回ひねり、後方宙2回半ひねりの着地もまとめきれず、見せどころのターンでもミス。らしからぬ演技が続き13.025。跳馬はユルチェンコ2回ひねりの着地で前に1歩。段違い平行棒は車輪ひねり大逆手で戻ってしまい、そのままバーから降りる大過失(13.825)。平均台は開脚前宙、側宙の連続ができないなど、Dスコアに影響する部分もあったが、実施はよく14.375を獲得し、合計55.500で2位で後の班を待つ。
 種目別ではDRAGOI(ROU)とCHEKARU(ROU)の演技が注目された。
 DRAGOIの平均台は片足水平あげ1回ターンで大きくバランスを崩す。2回ターンは安定して実施したが後転とび連続~後方宙2回半ひねりの着地は決められず13.800(D5.6)。
 CHEKARUのゆかは月面(着地動く)、テンポ~後方宙3回ひねり、片足4回ターンと観客の手拍子とともに演技。しかし前宙~ロンダート~後転とび~後方かかえ込み2回宙返りで1歩後ろに動いてライン減点。会場のため息を誘う。結局得点13.475。跳馬はユルチェンコ2回ひねりと前転とび前方かかえ込み宙返り。