Japan Cup 男子監督記者会見
中国
楊威らベテラン選手が引退し、新しいメンバーが出始めたところです。今は団体を優先して強化しているところです。もちろん、種目別も強化しており、今回はCHEN選手のつり輪のように、いろいろな種目でメダリストを出せるよう強化してます。また、新しい選手がどのような働きを果たしてくれるのか確認しつつ、他国の状況も研究したいと思ってます。
個人総合に出場する2名はまだ新しい選手であり、国内では20番以内の選手ですので、今回の大会を通してこの2名の選手を鍛えたいと思ってます。
日本
冨田、鹿島らエース格が引退し、内村が五輪で台頭し、それに続いて田中、山室といった国際大会の初代表組や、世界選手権あるいは五輪の代表経験のある関口、坂本選手が混成して、チームを成しています。今年のルール改正後、美しい体操を継続しながらDスコアを上げていくことを目標に、国内大会では内規も設けており、美しさと強さを兼ね備えた構成を組めるように強化をしているところです。
今回は、世界選手権や五輪の選考会で採用されているポイント制と違って、代表選考会の個人総合上位5名で代表が決まりました。結果的にベスト3を各種目で取っていくにはバランスの取れたチームになったと思います。5-3-3制の大会は初めてということで、前の6-3-3制より選手が1名少なくなる中、日本団体としての総合力をいかに発揮できるか、強化をしている個人総合のレベルアップ、そして、各選手が武器としている種目においてどれだけ上位に入り込めるのか、いろいろなシュミレーションをしていきたいと思ってます。そして、世界選手権、オリンピックにおいて選手層が厚くなる選考方法を検討できるまで繋げていければと考えております。
個人総合は内村、田中という選考会の上位2名を起用します。彼らは現在の日本ではダントツの総合力を誇っており、今回の大会でも、3ヶ月後に控えた世界選手権を意識して、完成度の高い演技を見せてほしいです。
アメリカ
北京五輪後、新しい選手のグループで新たな4年間が始まりました。今回は3名が力強い選手、ほかの3名が繊細な体操をする選手で、非常に面白い選手構成だと思います。このチームの一番強い種目はゆかと鉄棒で、いい選手がそろってます。また、以前からアメリカチームはあん馬が弱いのですが、このチームに関してはあん馬でも北京五輪のチームよりも上回っていると思います。
今大会では、新しい選手を5-3-3制の中でどの程度できるのか試してみたいと思います。また、世界のトップレベルがどの程度の技をするのかを学ぶのも今回の目標と考えてます。
個人総合に出る2人は力強い選手で、試合に強いという点が似てます。HORNTON選手は2007年世界選手権で4位、北京五輪で9位に入り、アメリカのエースとして活躍した選手です。世界でも一流選手であると思います。もう一人のLEYVA選手は若手のホープであり、17歳ということで、ナショナルチームでも一番若い選手です。今年のアメリカの国内大会であるWinter Cupでも個人総合で2位に入り、シニアナショナルチームに入り、この大会に向けてしっかり調整してきました。