ユニバーシアード女子団体レポート

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7月2日女子団体総合
 日本は4組目の段違い平行棒からのスタートで、同じ組にロシア、中国、ウクライナと北京オリンピックにて活躍した選手率いる強豪国と演技をした。
 1種目目のトップバッターは古川選手で、ギンガーとイエーガー2つの宙返り技を雄大に成功させ、13.600と1番手の大役を果たした。2番竹内選手(13.100)、3番田中選手(13.750)は、Dスコアが下がってしまったものの伸身2回宙返り下りの着地までピタリと止める素晴らしい演技であった。4番岡部選手は、練習にて不安のあった後方1/2ひねり前方2回宙返り下りまできちんと決めることができ、13.500とチームに貢献した。1種目目、落下がつきものの段違い平行棒において、4選手ともに持っている力を全て発揮するスタートを切ることができた。
 2種目目平均台、4選手とも組み合わせ点を得ることができず、多少守りとなる演技になってしまった。しかし、1番手の田中選手は大過失なく持ち前の切れある演技で13.400とチームにとって良い流れを作り出した。2番竹屋選手は、後転とび~後方屈身宙返りにて落下してしまったが、12.150と残りの演技をきちんとまとめた。3番岡部選手、ふらつくことなく一つ一つの技を着実に決めたが、Dスコアが下がり12.900という結果であった。4番竹内選手、初めての国際試合とは思えないくらい堂々たる演技をしたが、Dスコアが下がり13.000であった。段違い平行棒に続き落下が付き物の平均台であるが、チームとして大過失1つとミスを最小限に抑えることができた。
 3種目目ゆか、平均台にて失敗のあった竹屋選手からのスタートであったが、一つ一つのアクロバットの着地をしっかりと決め13.100と大役を果たした。2番岡部選手、1本目の屈身ダブルと2本目の2回半ひねりにてラインオーバーをしてしまい、13.050とあと一つ得点が伸びなかった。3番田中選手、1本目の前方宙返り2回ひねり~前方屈身宙返り1/2ひねりの組み合わせにおいて、0.30のラインオーバーをしてしまったが、残るアクロバットは着地までしっかりと決め13.350という結果であった。4番竹内選手、ラストの屈身ダブルに不安があったものの、本番ではきちんと決めることができた。しかし、2本目の2回半ひねりにて0.30のラインオーバーがあり、13.150という結果であった。
 ラスト種目の跳馬、4選手ともにロンダート後転とび入り~後方伸身宙返り1回ひねりを跳躍し、練習以上の力を発揮することができた。1番古川13.800、2番岡部13.750、3番田中13.900(2本目:前転とび~前方かかえ込み宙返り1/2ひねり13.550)、4番竹内12.900(ライン減点-0.50)。
 女子団体総合の順位は、1位中国169.150、2位ロシア162.150、3位北朝鮮161.450、4位日本161.200、5位ウクライナ161.150、6位イギリス151.950となった。メダルに0.250とどかず非常に悔しい思いを残しつつ、選手・スタッフ・審判員ともにこれまでの練習内容からすれば上出来であったと納得することもできた。現地入りしてからの練習において、器具調整に時間がかかる選手もおり自分の演技構成をひとまず通すことに精いっぱいで、より減点の少ない実施をするような詰める練習までに至らなかったことがメダルに届かない要因であったと思う。また、本日の結果にて個人総合へ田中選手と岡部選手、種目別へ4種目ともに田中選手が出場することが決定したので、北京オリンピック5位の成績に恥じぬよう今日の反省を生かし日本らしい美しい体操を披露したいと思う。会場にて大声援を送っていただいた男子スタッフ、男子審判員、ご家族に感謝するとともに、今後の競技会においても日本からのご声援、よろしくお願いいたします。
田中選手(キャプテン)のコメント
 キャプテンとして、自分のことはもちろんのことメンバーへの声かけや良い雰囲気を作る努力をしました。特にポディウム練習では、皆が調子の悪い雰囲気だったので盛り上げるのは大変でしたが、今日は自分が良い演技をすれば皆がついてきてくれると信じて試合をすることができました。メダルに届かなかったのは残念だけど、皆で楽しく試合ができたので満足です。応援ありがとうございました。
結果