W杯コトブス大会現地レポート(予選)
第33回ワールドカップシリーズ・コトブス大会には、26カ国が参加している。男子選手は88名、女子選手は33名がエントリーしている。
3月17日に現地に到着、18日は地元の体操学校にて練習を行った。19日からヨーロッパ各国が現地入りし、本会場練習が行われた。
予選の状況は以下の通り。
<ゆか>
西村選手(Dスコア:6.0)
テンポ宙返り~ウ・グォニアン、伸身トーマス、後方宙返り11/2ひねり~前方宙返り11/2ひねり、後方宙返り21/2ひねり~前方宙返り1回ひねり、フェドルチェンコ、後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり
非常に丁寧な実施がE審判に評価を受け、4位通過。
内村選手(Dスコア:6.5)
後方宙返り11/2ひねり~前方宙返り2回ひねり~前方宙返り11/2ひねり、前方宙返り21/2ひねり、一歩乱れる、後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり、後方宙返り21/2ひねり~前方宙返り1回ひねり、ややつまる、フェドルチェンコ、失速したが持ち堪える、かかえ込みトーマス、後方宙返り3回ひねり
細かいミスはあったが全体をまとめ、一位通過となった。
なお優勝候補の一人ヒポリト選手(BRA)は6.6の構成を持っていたが、本番は6.5となり、精彩を欠いて2位の通過であった。
<あん馬>
水鳥選手(Dスコア:6.1)
ショーン、後ろ移動1/2、前移動、シバド、Eフロップ、Dコンバイン、フェドルチェンコ、一把手上縦向き旋回、交差ひねり、落下、Aシュテクリ倒立1回ひねり下り
ショーンでバランスを崩すも持ち堪えたが、終末技の直前でポメルを持ち損ね落下。予選通過はできなかった。
西村選手(Dスコア:5.5)
Dコンバイン、フェドルチェンコ、マジャール、シバド、Eフロップ、後ろ移動1/2~一把手上縦向き旋回、下向き転向、交差ひねり、1/4転向倒立下り
緊張からか動きが硬く数か所でバランスを崩すが持ち堪え全体をまとめた。6位通過。
<つり輪>
日本選手、エントリーなし。
<跳馬>
内村選手
・ローチェ(Dスコア:6.6)
競技会においては初挑戦であったが、着地を一歩にまとめた。まずまずの実施。
・アカピアン(Dスコア:6.2)
跳躍がぶれて着地が横に大きく乱れた。惜しくも予選通過はならなかった。
<平行棒>
田中選手
前振り上がり開脚抜き倒立~棒下宙返りひねり~棒下宙返り~屈身ベーレ、屈身モリスエ、前振りひねり倒立、前振り1/4ひねり単棒横向き倒立~横向き上がり閉脚倒立、後方屈身2回宙返り下り
倒立で歩く等の過失があったが、それ以外は質の高い実施がE審判に評価された。5位通過。
内村選手
棒下宙返りひねり~棒下宙返り~後方車輪~ドミトリエンコ、ベーレ、チッペルト(失敗)、モリスエ、懸垂前振り後方宙返りひねり腕支持、前方5/4宙返り開脚抜き腕支持、後方屈身2回宙返り下り
細かい過失を重ねながらも演技を続行したがチッペルトでバーに腰をかけてしまい、その後も倒立で歩く失敗、予選通過はならなかった。
<鉄棒>
水鳥選手(Dスコア:6.4)
アドラー1回ひねり~ヤマワキ、伸身コバチ、コールマン、リバルコ片逆手、エンドー1回ひねり片逆手、ツォリミン、後方とび車輪1回ひねり、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り
伸身コバチ、コールマンともにバーに寄ってしまい、け上がりで対処、その後も予定とは大幅に異なる内容となってしまったが、大過失を出さずに演技を続行し、終末技までつないだ。4位通過。
田中選手(Dスコア:6.0)
アドラー1回ひねり~ヤマワキ~エンドー、アドラーひねり、シュタルダー逆ひねり大逆手、エンドー1回ひねり大逆手、前方車1回ひねり大逆手、アドラー倒立、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り
アドラーで腰が伸び切らなかった以外は完璧な出来でありE審判から高い評価を受けた。3位通過。