2008ボローニンカップ報告

報告者:

<期日>
 平成20年12月14日(日)~20日(土)
<会場>
 モスクワ・ディナモ体操スクール(ロシア)
<選手団>
監督 藤原佳市
コーチ 古市正樹、谷田治樹
選手 藤川和馬、今井裕之、市瀬達貴、岡準平
<スケジュール>
12月14日(日) 成田13:00発⇒モスクワ17:25着
   15日(月) 練習 10:30~14:30
   16日(火) 練習 ジュニア9:00~11:00(20分ローテ)
               シニア11:00~13:00(20分ローテ)
17日(水) ボローニン・カップ(予選・個人総合決勝・団体決勝)
   18日(木) ボローニン・カップ(種目別決勝)
   19日(金) モスクワ19:20発
   20日(土) 成田10:55着
<大会概要>
 参加国24カ国
 主な国⇒JPN、RUS、USA、BLR、UKR、KAZ、GBR、KOR
 参加人数 シニア45名、ジュニア33名
 主な選手Bondarenko(RUS)、Tampakos(GRE)、Erimbetov(KAZ)
      
<大会レポート>
■12月15日(月)
 ホテルの出発時間になっても大会関係は、来ないので地下鉄で会場まで移動した。本日の練習は1日中フリーで使用できたので10:30~14:30で行った。時差ボケもあったので各自に合わせて調整が行われた。特にゆか・跳馬が慣れるのに時間がかかり、思い通りに行かなかったのが今後の課題である。
■12月16日(火)
 9:00~11:00(20分ローテ)ジュニア公式練習
 11:00~13:00(20分ローテ)シニア公式練習
 15:00~          開会式
 本日は、公式練習を20分ローテで組まれていたが順番と時間を守って行う選手がいないため、ためらいもあったが、これが国際的だと判断して日本人選手も負けず自分の練習を行うことができた。
■12月17日(水)
 8:30~9:50  ジュニア公式練習(フリーで行う)
 10:00~12:00  ジュニア個人総合
 12:00~12:30  表彰式(3位まで、コーチも表彰される)
【結果】
   ゆ か あん馬 つり輪 跳 馬 平行棒 鉄 棒 総 合 順位
市瀬 13.450 13.800 11.800 13.900 13.900 13.150 80.000 5位
岡   13.850 12.000 12.000 12.800 12.800 14.400 79.650 6位
 12:30~13:00  シニア公式練習(5分ローテ)
 13:00~15:00  シニア個人総合・団体総合
【結果】
   ゆ か あん馬 つり輪 跳 馬 平行棒 鉄 棒 総 合 順位
今井 14.050 14.000 14.600 14.700 15.650 14.800 87.800 1位
藤川 13.650 14.050 13.750 14.800 14.650 14.350 85.250 5位
 ジュニア選手は、海外での調整の仕方が思うように行えず、試合でも少しミスが出てしまい実力が発揮できず、5位、6位で少し悔いが残った。
 シニア選手は、2人共ほぼノーミスの演技ができたので素晴らしい試合運びであった。
■12月18日(金)
 8:30~9:50  ジュニア・シニア公式練習(フリーで行う)
 10:00~12:30  種目別決勝 
シニアゆかスタート ジュニアあん馬スタートで同時に行う
【結果】
ジュニア
岡   ゆか 13.900 3位/跳馬 14.700 4位/鉄棒 14.250 3位
市瀬 あん馬 13.000 2位/平行棒 13.650 4位
シニア
今井 平行棒 15.500 2位/鉄棒 15.200 1位
藤川 あん馬 12.050 7位/鉄棒 14.450 4位
・2種目ごとに表彰式を行う
・ジュニアの跳馬決勝は、同じグループを行ってもよいルールであった。
<総評>
 シニアの部には、全日本ジュニア大会個人2位・3位になった選手を派遣した。その結果として今井選手が個人総合で優勝、藤川選手が5位に入った。日本のジュニア選手が諸外国のシニア選手の中で戦っての結果なので素晴らしいことだと思う。今井選手の勝因としては、6種目通してミスが少なかったこと、美しい実施ができたことが挙げられる。
 ジュニアの部には、中学生を2名派遣した。結果としては市瀬選手が個人5位、あん馬2位となり、少しミスもあったが本人の力強い演技はできたと思う。岡選手が個人6位、ゆかと鉄棒3位で本人の得意とする種目には上位に入ることができたが、跳馬での二日間のミスが痛かった。
 今大会を通して大きな成果を上げることができたが、国際大会での採点の違い、日本製と違う器具への対応(ゆか・跳馬)の仕方、ゆかと跳馬の価値点の低いことを再確認させられた点について今後の課題として取り組むべきであると強く感じた。
 今後もこのような有意義な国際大会に多くのジュニア選手が参加することができることをお願いして成果の報告とさせていただきます。