アジア選手権種目別後半レポ
男子種目別後半
現地11月18日、男女の種目別後半の競技が行われました。
男子跳馬はトップバッターで田頭選手が登場。1本目のロペス、2本目の伸身クエルボ1回ひねりともに雄大な跳躍で着地を一歩にまとめました。結果、2本の合計が16.000で、みごと2位の座を獲得しました。続いて山室選手が2番目に演技を行いました。1本目のドリッグスは着地をピタリと止め、2本目の伸身クエルボは着地を1歩でまとめました。
結果、2本の合計が15.825で惜しくも5位となりました。3位との差は0.062でした。優勝は16.400で北朝鮮の SE KWANG, Ri 選手でした。1本目が屈身のドラグレスク(Aスコア7.20)、2本目が屈身のヨー(Aスコア7.00)を跳び、着地でやや動いたものの圧巻の演技でした。
平行棒は2番目に山室選手が登場しました。入り技からスムーズな演技が続いていましたが、前振り上がり開脚抜き倒立でバーに強く当たってしまい、この技が不認定となりAスコアを下げてしまいました。結果、14.925で6位という成績に終わりました。星選手は7番目に演技を行いました。非常に美しくスムーズな演技で15.625をマーク、カザフスタンの VALEIEV, Ildar 選手と優勝を分け合いました。
鉄棒はトップバッターで星選手が登場しました。ほぼ完璧な演技で場内を沸かせ、15.650という高得点を獲得し、貫禄の優勝となりました。馬場選手は最後の演技者として演技を行い、星選手と同様、完璧な演技で着地も決め、15.525で2位となりました。日本選手の鉄棒の演技は今回のアジア選手権においても他を圧倒的に凌駕する内容であり、ワンツーフィニッシュで大会最後の種目を終了しました。
女子種目別後半
女子平均台はトップバッターで鶴見選手が登場しました。途中まで良い演技が続いていましたが、オノディーで台に手をついてしまい、大きく減点されてしまいました。結果、14.800で惜しくもメダルには手が届きませんでした。美濃部選手は最後の演技者として演技を行いました。入り技で少しぐらつきましたが、なんとか踏んばって演技をまとめ、14.975で2位に入賞しました。
女子ゆかは4番目に新竹選手が演技を行いました。ほぼ完璧な演技でしたが、3回ターンの部分が2回ターンで判定され、少しAスコアが下がりました。結果、14.075で3位に入賞しました。鶴見選手は7番目に登場し、着地で少し不安定がありましたが、うまく演技をまとめ、14.500でみごと優勝を勝ち取りました。これで鶴見選手は団体・個人・段違い平行棒・ゆかと合計4つの金メダルを獲得し、アジアにその存在を強くアピールしました。
これで長かった2008年アジアシニア体操競技選手権も終了となりました。1日目の男子団体総合の金メダルに始まり種目別男子鉄棒の金メダルで幕が閉じました。多くのファンのみなさん、関係者の方々、あたたかいご声援・ご支援、本当にありがとうございました。
男子団体総合 優勝(馬場・星・山室・田頭・山本・寺尾)
女子団体総合 優勝(鶴見・大島・上村・新竹・美濃部・田中)
男子個人総合 優勝(山室)
女子個人総合 優勝(鶴見)
男子種目別
ゆか:2位(山室)、4位(星)
あん馬:3位(星)、5位(馬場)
つり輪:2位(山室)、7位(田頭)
跳馬:2位(田頭)、4位(山室)
平行棒:優勝(星)、5位(山室)
鉄棒:1位(星)、2位(馬場)
女子種目別
跳馬:6位(上村)
段違い平行棒:優勝(鶴見)、4位(上村)
平均台:2位(美濃部)、4位(鶴見)
ゆか:優勝(鶴見)、3位(新竹)
男子跳馬表彰
美濃部選手の平均台
平行棒表彰
女子ゆか表彰
鉄棒表彰