アジア選手権種目別前半レポ
現地11月17日、男女の種目別前半が行われました。男子ゆかは2番目に星選手が登場しました。終末技まで、全ての着地をピタリと止め、完璧な演技が続いていましたが、最後の宙返りで予定していた後方宙返り3回ひねりができずに2回ひねりになってしまいました。これによりAスコアが大きく下がってしまい、結果、14.725で4位に甘んじました。山室選手は最後に演技を行いました。山室選手もまた、2節目の宙返り3連続で最後の前方宙返り11/2ひねりができずに1/2ひねりになってしまい、Aスコアをー0.30下げ、結果、15.375で惜しくも2位となりました。優勝は15.500で韓国のKIM, Soo Myun 選手で、Aスコアが6.50と出場選手中トップであり、演技もうまくまとめました。
あん馬はトップバッターで星選手が登場。EコンバインがDコンバインになり、Aスコアがー0.10下がってしまいました。ウゴニアンでもバランスが崩れて脚を大きく開いてしまい、その後も少しもたついてしまいましたが、終末技まで粘り切り、結果、14.875で3位という成績でした。馬場選手は4番目に演技を行い、非常にスムーズで安定した演技を披露しました。高いBスコアを得ましたが、本来の演技内容を少し変更しAスコアを5.80に下げたため、上位には入ることができず、5位という結果となりました。優勝は15.375で韓国の HA, Chang Ju 選手でした。Aスコアは6.10とそれほど高くはないですが、旋回の腰の伸びとスピードは格別に素晴らしい演技でした。
つり輪は5番目に田頭選手が登場しました。力静止技の姿勢や静止時間を十分にアピールし、着地も踏ん張り止めました。9.10という高いBスコアの評価を得ましたがAスコアが6.30、結果、15.400で7位となりました。山室選手は7番目に演技を行いました。7.00という高いAスコアで豊富な演技内容の中、力静止技も十分に静止時間をアピールし、強さを表現できた演技でした。結果、16.075で惜しくも2位という成績でした。優勝は16.100でカザフスタンの KURBANBAYEV, Timur 選手でした。Aスコアは6.80でしたが、非常に美しい体線で安定した正確な動きを行い、着地も止め9.30という高いBスコアを獲得しました。
女子種目別前半
女子跳馬には上村選手一人だけの出場でした。8人目の最終演技者として登場し、1本目のユルチェンコ1回ひねりは着地1歩でうまくまとめ、13.90をマークしました。2本目のロンダートひねり前方屈身宙返りでは、後半失速して着地でしりもちを着いてしまいました。結果、合計で13.450となり6位となりました。優勝は14.387で北朝鮮の YONG MI, Kang 選手でした。1本目がユルチェンコの1回半ひねり、2本目が前方屈身2回宙返りひねりを行い、どちらも着地を含めうまくまとめました。
女子段違い平行棒はトップバッターで上村選手が演技を行いました。正確にきれいに演技をまとめ、満足のいく出来栄えでした。Aスコアが6.10でしたので、残念ながらメダルには届かず、14.450で4位という結果でした。鶴見選手は7番目に登場し、ほぼパーフェクトの演技を披露しました。他を圧倒する迫力の演技で、場内からも拍手が沸き起こり、15.675でこの種目の優勝者となりました。
明日は本大会最後となる男女種目別後半の競技が行われます。男女とも全種目にエントリーされているので、非常に楽しみです。長い競技日程で疲れもたまっていますが、精一杯頑張ってくれることと思います。みなさんからの声援をよろしくお願いします。
段違い平行棒表彰
ゆか表彰
あん馬表彰