男子北京強化合宿レポート
5月25日、男子北京オリンピック代表が招集され、初めての試技会が報道公開された。岡山での代表選考会(NHK杯)後、3週間が経過したが、その間、試合のあった選手(坂本、内村両選手)やけがの治療中の選手など、全種目を実施しない選手もいるものの、つり輪などA得点を向上させる演技構成に挑戦するなど、チーム一丸となったスタートを印象づけた。以下、選手の試技会後のコメント。
【内村航平】
NHK杯終了後、試合続きで通し込みができず、その疲れから腰に負担がかかり、3種目(跳馬、平行棒、鉄棒)は大事をとって棄権しました。つり輪はA得点を上げるために少し構成を変えましたが、変更は少しでしたが、通しとなると着地を止めにいくまでの余裕がありませんでした。まだ時間的には余裕があるので、疲れをとることと並行してできることをしっかりやっていきたいと思います。
【中瀬卓也】
NHK杯で発症した手首痛がおさまらないのであん馬を棄権、平行棒では技を落として演技しました。採点傾向の情報などでつり輪などはA得点を落とさずに構成を変えています。つり輪の力技と着地はしっかりと強化していきたいと思います。
【沖口誠】
NHK杯後1週間は練習をせず、代表合宿から本格的に動き始めました。今日は跳馬のロペスを跳べずに失敗し、全体的にも体力面で準備不足を感じる演技となりました。やることはたくさんありますが、ひとつひとつじっくりと、特に得意種目では失敗しないように取り組んでいきます。
【冨田洋之】
NHK杯後は疲れをとりながら、オリンピックで使うメーカーの器具の感覚を確かめる練習に取り組んできました。若干、感覚が鈍っているところもあり、あん馬でも落下しましたが、自分の感覚の中で納得している失敗なので不安はありません。実施の精度を高めながら、つり輪など新しい演技構成にしてA得点のあげられる部分を見極めていきたいと思います。
【鹿島丈博】
今日はできが悪かったです。慣れていない器具で練習量を増やしているので疲労も少しでているかもしれません。ただ、これから1日1日の練習を大切に、いい緊張感を保ちながら徐々に技とその精度を上げていきたいと思っています。
【坂本功貴(広報発表)】
試技会のできは、全体的に自分の中では満足のいくものでした。代表となって初めての試技会で失敗しないようにという緊張感を持って取り組めました。ゆかと跳馬、そして着地部分を行わなかったのは、先週行われた東日本学生選手権での跳馬「ドリッグス」の着地で右足の軽い捻挫をしたので、大事をとって棄権しました。つり輪の技などを増やし、安定した演技を目指していきたいと思います。
練習前整列