2014ボローニンカップ報告
■期間〔競技〕 大会情報・結果へ
現地 12月16日 団体決勝・個人総合・種目別予選(団体は、各国2名エントリーし、2名の合計)
現地 12月17日 種目別決勝
■場所・会場
ロシア・モスクワ(オリンピスキー)器具:SPIETH
■日本選手団
監督:立松佳通、コーチ:大竹秀一、藤原慶太、井澤翔平、トレーナー:小林直行
選手:<シニア> 萱和磨(習志野高校)、谷川航(市立船橋高校)、<ジュニア>北村郁弥(池谷幸雄体操倶楽部)、鈴木茂斗(Aucuba体操クラブ)
■大会参加国:18カ国(参加人数:男子ジュニア35名・シニア45名)
■大会概要
ボローニンカップ大会では、世界選手権出場者も参加しており、非常にレベルが高い大会となっている。今回あん馬では、今年の世界選手権種目別あん馬2位のクロアチアのUde Filip選手が非常に高いレベルの演技を実施し、観客を魅了していた。昨年同様、オリンピスキーというスタジアムで行われ、アリーナの1/4の敷地を使用。日本国内の代々木第一体育館と同じくらいの広さであった。
■大会レポート
□12/13 (土)出国
成田空港では予定より、20分遅れて飛行機が出発した。約10時間のフライトで、現地時間18:00頃に着き、荷物も問題なく全員分届いた。迎えの送迎バスがあり、ホテルまで約1時間ほどで到着した。そこでミーティングを行い、持ってきた日本食で夕飯を済ませ、移動疲れもあったので、各自部屋でストレッチ等を行い、明日に備えて早々に就寝した。
□12/14(日)練習会場
前日、バスの時間を確認していたためホテルからすぐに出発できた。10分ほどで練習会場に到着した。昨年同様、練習会場はオリンピスキー内にあるディナモモスクワ体操クラブの仮練習場で、器具はGYMNOVA製。そこで各自柔軟や補強を行い、3時間ほどの練習を行った。昨日は1日動けなかったため、身体の調子を確認しながら、6種目を入念に確認した。その時の選手の人数は少なく、自分たちのペースで自由にでき、また暖房もきいており、動きやすかった。練習会場には跳馬のメジャーがなかった。
□12/15(月)本会場練習
本会場練習の時間は決まっており、ジュニアは9:00〜11:00、シニアは11:00〜13:00の2時間ずつであった。ホテル1階のカフェで7:00から朝食をとることができ、ジュニアは7:30のバスに乗るため早々に食事を済ませた。7:30のバスは大型であったが、8:00のシニアが乗るバスではハイエースほどの大きさのバスであった。そのため、出発時間には満員となってしまったが、昨年のスタッフの予想から、出発時間の15分前にはそのバスに乗車していたため、問題なく会場に到着した。本会場の器具はSPIETH製。
(先に着いたジュニアの様子)
平行棒のバーの状態が悪かったため、練習時間になる前にスタッフで調節を行った。練習開始前に選手にガイダンスがあり、20分のローテーションとスタート種目が伝えられた。しかし、日本のジュニアの選手の名前が呼ばれなかったため、本部で確認を取ったところ大会側の入力ミスでリストからジュニア選手の名前が抜けていた。急遽、練習開始種目を確認し練習に臨んだ。
(シニアの様子)
シニアの選手は、ジュニアが練習中は何もできないため、昨日の練習会場で柔軟やストレッチを行い、練習に備えた。シニアも練習の直前に招集がかけられ、20分のローテーションの開始種目が伝えられた。20分のローテーションのため、1種目に人数が固まることが少なく、比較的動きやすかった。そのため、シニアの2人とも良い動きができ、翌日に備えることができた。海外の選手を見ると跳馬ではローチェを跳ぶ選手が多かったようにみえる。また、ゆかでは前方2回ひねりから前方2回宙返りまでつなげる選手もいた。
明日のスタート種目が監督会議でもわからないということがあり、その日は選手もわからないままであった。
□12/16(火)競技個人総合・団体・種目別予選
朝にスタートリストが張り出され、自分たちの開始種目が分かった。ジュニアは8:00〜8:50までの本会場練習で、9:00から競技開始。朝食は7:00からと決まっており、7:30のバスに乗らなくてはならないため、朝食は各自持ってきた日本食で済ませた。シニアは10:20のバスで、練習時間も11:30〜12:00までの30分間なので各自部屋でストレッチや柔軟等を行った。シニアは10:30ごろに会場に着き、練習会場で柔軟や短い練習時間で混雑が予想される平行棒のアップを済ませた。ジュニアが予定より20分ほど早く終了したため、その分シニアの練習時間が伸び、練習が多くできた。
①ジュニア競技 9:00〜
【第1ローテーション】平行棒
北村;D5.5 E7.350 12.850 ホンマ、棒下倒立、車輪ディアミドフ、車輪、モイ、チッペルトと、スタート種目ということもあり、全体的にやや倒立の乱れが目立ってしまった。その後のヒーリーでは、かついで倒立に収めるかたちとなってしまったため、Eスコアが伸びなかった。
鈴木;D4.4 E7.550 11.950 スタート種目であり、チッペルト、ディアミドフ、ツイストと倒立の収めもやや粘るかたちとなり、最後の屈身ダブルでは手をついてしまい、苦しいスタートなってしまった。
【第2ローテーション】鉄棒
北村;D5.0 E8.900 13.900 伸身トカチェフ、シュタルダー、アドラーハーフ、エンドー、クースト、伸身ルドルフは小さく一歩と、全体的に安定した演技を行った。
鈴木;D4.8 E8.800 13.600 コスミック、クースト、シュタルダーひねり、エンドーひねり、伸身サルトと大きなミスもなく、安定した演技を行った。
【第3ローテーション】ゆか
北村;D5.2 E8.700 ライン減点−0.3 13.600 前方1回ひねり〜前方2回ひねりでラインオーバー。その後は後方2回半ひねり〜前方ひねりでは着地を決め、大きなミスなく演技をまとめた。
鈴木;D5.0 E8.500 ライン減点−0.3 13.200 後方2回半ひねり〜前方ひねりでラインオーバー。前方1回ひねり〜前方1回半ひねり、脚上拳でややふらつき、側方1回ひねり、後方2回ひねり、後方3回ひねりと全体的にやや着地が乱れた。
【第4ローテーション】あん馬
北村;D5.2 E8.900 14.100 セアー倒立、Eフロップ、マジャール、シバド、下りまで安定した演技をし、非常に良い実施であった。
鈴木;D5.0 E8.950 13.950 Eフロップ、Dコンバイン、前移動、シバド、下りまでスピードのある演技を行い、北村選手に続き、非常に良い実施であった。
【第5ローテーション】つり輪
北村;D4.9 E9.050 13.950 振り上がり開脚上水平、屈身ヤマワキ、ヤマワキ、振り上がり倒立、ほん転倒立、伸身サルトの着地はやや膝が抜けた一歩となったが、非常に安定感のある演技を行い、つり輪でEスコアを9点台に乗せることができた。
鈴木;D4.6 E8.650 13.250 振り上がり開脚上水平、ほん転倒立、振り上がり倒立、屈身ヤマワキ、サルト。全体的に倒立の収めでやや力を使う実施となった。
【第6ローテーション】跳馬
北村;①D5.2 E8.950 14.150 ②D3.2 E? ? アカピアンを実施。着地も小さく一歩で良い実施であった。北村は種目別の予選として2本目は、前方とび屈身宙返りを実施。前に一歩。(整列時に口頭で2本跳ぶことを伝える)
鈴木;D4.8 E8.900 13.700 伸身カサマツハーフを実施。非常に綺麗な実施で、着地も小さく一歩。
北村選手は最初の平行棒でやや得点を伸ばせず、まずまずのスタートであったが、その後の種目では大きなミスもなく安定した素晴らしい演技を実施し、見事ジュニア個人総合優勝を飾った。続く鈴木選手も、同じく最初の平行棒の着地で手をついてしまうことがあったが、最後の種目までミスを出さずに粘り、初めての国際試合でジュニア個人総合3位という素晴らしい結果を残せた。
種目別決勝には北村選手が全ての種目、鈴木選手が跳馬以外の5種目に決勝進出を果たした。
②シニア競技 12:00〜
【第1ローテーション】つり輪
萱;D5.9 E7.700 13.600 中水平、アザリアン、ヤマワキ、屈身ヤマワキ、ホンマ十字、振り上がり開脚上水平、ほん転倒立、振り上がり倒立、伸身サルトで後ろに一歩。スタート種目としては安定した演技であったが、中水平の姿勢や、十字懸垂の高さや手首の巻込みを厳しく見ているようで、Eスコアが伸びなかった。
谷川;D5.7 E7.600 13.300 振り上がり上水平、ほん転十字倒立、ヤマワキ、振り上がり開脚上水平、ほん転倒立、振り上がり倒立、屈身ヤマワキ、ホンマ十字の予定であったが、やや高く分割されてしまう。最後はサルトハーフの着地を決める。やはり、萱選手同様、力技の姿勢や高さに厳しく、Eスコアが伸びなかった。
【第2ローテーション】跳馬
萱;D5.6 E8.900 14.500 ドリックスを実施。小さく弾む。
谷川;①D5.6 E8.850 14.450 ②D5.2 E9.250 14.450 ドリックスを実施。片足前に一歩。伸身クエルボ1回ひねりを実施。着地を決める。
【第3ローテーション】平行棒
萱;D6.5 E8.400 14.900 ホンマ、ヒーリー、棒下ひねり、棒下倒立、バブサー、チッペルト、Dツイスト、屈身ダブルでは後ろに弾むが、こらえる。高いDスコアで途中やや倒立で動くも、安定した演技を見せる。
谷川;D6.3 E8.700 15.000 ホンマ、ヒーリー、棒下倒立、バブサー、チッペルト、前方宙返り開脚抜き腕支持、屈身ダブルでは後ろに一歩。熟練された演技を行い、15点台に乗せる。
【第4ローテーション】鉄棒
萱;D6.5 E7.900 14.400 アドラーハーフ、伸身トカチェフ、シュタルダーリバルコで持ちそこね、落下しかけるが、萱選手の持ち前の修正力で大過失を防ぐ。その後はリバルコ、アドラー1回ひねり〜コスミック、伸身ルドルフまで着地を決め、問題なく行った。
谷川;D5.9 E8.800 14.700 コスミック、アドラーハーフ、伸身トカチェフ、トカチェフ、アドラー、クースト、伸身サルトの着地を決め、ミスなく安定した演技を行った。
【第5ローテーション】ゆか
萱;D5.9 E9.050 14.950 前方2ひねり〜前方1回ひねり、後方2回半ひねり〜前方ひねり、フェドルチェンコ、側方1回ひねり、後方2回ひねり、後方3回ひねり小さく弾む。ほぼ全ての着地を決め、Eスコアを9点台に乗せる。
谷川;D6.3 E8.750 15.050 前方屈身ダブル、ダイビング屈身ダブルの着地を決め、マンナ、十字倒立、前方2回ひねり〜前方ひねり、後方2回半ひねり〜前方1回ひねり、後方3回ひねり、前に一歩。谷川選手も着地をほぼ決めた。ノンアクロバティックでは多少ふらつきが見られた。
【第6ローテーション】あん馬
萱;D6.5 E8.800 15.300 ブスナリ、セアー倒立、Eフロップ、Dコンバイン、ロスでやや崩れかけるが立て直す、マジャール、シバドと次々に高難度を成功させ、下りまでミスのない実施。最終種目でG難度を成功させ、あん馬で15点台に乗せる。
谷川;D6.0 E7.300 13.300 セアー倒立、Eフロップ、Dコンバイン、とび前移動、シバドで押し切れず何とか修正しようとするが落下。その後もBシュテクリで崩れかけるが立て直し、下りまで演技を行った。それまで大過失なく試合を進められていたため、この落下が非常に悔やまれる。
萱選手は途中鉄棒で落下しかけるが、見事に立て直し、最後のあん馬で高得点を出し、個人総合優勝を飾った。谷川選手もあん馬で落下はあったものの、それまで確実に点数を取っていたため、個人総合3位に入った。
団体総合では萱選手と谷川選手の活躍ので、見事に優勝を飾った。しかし、ロシアの選手のつり輪の実施は非常に力強いもので、力技の姿勢、高さなど日本との差は歴然であった。
翌日の種目別決勝では、萱選手が跳馬以外の5種目、谷川選手はあん馬、つり輪以外の4種目が残った。
□12/17(水)種目別決勝
11:00〜11:50まで本会場練習で、12:00から競技開始。
シニアはゆかスタート、ジュニアはあん馬スタートの同時進行であり、前半4名(2分アップ後、演技)・後半4名(2分アップ後、演技)で行われた。
ジュニア
【第1ローテーション】あん馬
北村;D5.2 E8.600 13.800 セアー倒立、Eフロップ、マジャール、シバド、下りまで非常に良い実施。あん馬からのスタートであったが、ミスなく良い実施であった。
鈴木;D5.1 E8.800 13.900 セアー、Eフロップ、Dコンバイン、前移動、シバド、逆リアー倒立下りひねり。スタートの種目であり、旋回の質も高く、堂々とした素晴らしい実施であった。
【第2ローテーション】つり輪
北村;D4.9 E8.600 13.500 振り上がり開脚上水平、屈身ヤマワキ、ヤマワキ、振り上がり倒立、ほん転倒立、伸身サルトで着地は一歩。安定した実施であった。
鈴木;D4.6 E8.500 13.100 振り上がり開脚上水平、ほん転倒立、振り上がり倒立、屈身ヤマワキ、サルトの着地を決める。非常に落ち着いた実施であった。
【第3ローテーション】跳馬
北村;①D5.2 E9.150 アカピアンを実施。着地も小さく弾む。 ②D3.2 E9.150 前方とび屈身宙返りを実施。小さく弾む。平均13.350
【第4ローテーション】平行棒
北村;D5.5 E8.800 14.300 ホンマ、棒下倒立、車輪ディアミドフ、車輪、モイ、チッペルト、ヒーリー、屈身ダブルは小さく弾む。ほぼ完璧な実施で非常に良い演技であった。
鈴木;D3.5 E7.100 10.600 後ろ振り上がり倒立、チッペルトの予定であったが足が地面にぶつかり、腕支持のかたちになってしまった。続くディアミドフの後もダブルスイングをし、点数に大きく影響してしまった。
【第5ローテーション】鉄棒
北村;D5.0 E8.850 13.850 伸身トカチェフ、シュタルダー、アドラーハーフ、エンドー、クースト、伸身ルドルフは小さく一歩と、ほぼ完璧な実施であった。
鈴木;D4.8 E8.700 13.500 コスミック、クースト、シュタルダーひねり、エンドーひねり、伸身サルトと大きなミスもなく、安定した演技を行った。
【第6ローテーション】ゆか
北村;D5.2 E8.750 13.950 前方1回ひねり〜前方2回ひねり、後方2回半ひねり〜前方ひねりで着地を決め、最後の後方3回ひねりも小さく弾む。大きなミスなく演技をまとめた。
鈴木;D5.0 E8.950 13.950 後方2回半ひねり〜前方ひねりの着地を決め、前方1回ひねり〜前方1回半ひねり、脚上拳、側方1回ひねり、後方2回ひねり、後方3回ひねりでは小さく一歩。
結果
北村;ゆか3位、あん馬2位、つり輪3位、跳馬2位、平行棒2位、鉄棒2位。
鈴木;ゆか2位、あん馬1位、つり輪4位、平行棒8位、鉄棒3位。
シニア
【 第1ローテーション】ゆか
萱;D5.9 E8.700 14.600 前方2ひねり〜前方1回ひねり、後方2回半ひねり〜前方ひねり、フェドルチェンコ、側方1回ひねり、後方2回ひねり、後方3回ひねり後ろに弾む。ほぼ全ての着地を決め、非常に良い実施であった。
谷川;D6.3 E8.600 14.900 前方屈身ダブル、ダイビング屈身ダブル、マンナ、十字倒立、前方2回ひねり〜前方ひねりでけりが合わず崩れかけるも立て直す、後方2回半ひねり〜前方1回ひねり、後方3回ひねり、後ろに弾む。
【第2ローテーション】あん馬
萱;D6.9 E6.350 13.250 最初のブスナリで落下。もう一度ブスナリを行い、セアー倒立、Eフロップ、Dコンバイン、ロス、ウグォニアン、で崩れてしまい落下。その後はマジャール、シバドを行い、下りまでまとめる。予選3位であり入賞も狙えたため、失敗が悔やまれる。
【第3ローテーション】つり輪
萱;D5.9 E8.200 14.100 中水平、アザリアン、ヤマワキ、屈身ヤマワキ、ホンマ十字、振り上がり開脚上水平、ほん転倒立、振り上がり倒立、伸身サルトで小さく弾む。予選より実施もよく14点台に乗せたが5位。
【第4ローテーション】跳馬
谷川;①D5.6 E9.000 14.600 ドリックスを実施。小さく前に一歩。D5.2 E8.950 14.15 伸身クエルボ1回ひねり。着地を決める。平均14.375.
【第5ローテーション】平行棒
萱;D6.5 E8.900 15.400 ホンマ、ヒーリー、棒下ひねり、棒下倒立、バブサー、チッペルト、Dツイスト、屈身ダブルでは小さく弾む。ほぼ完璧な演技で、高得点を出す。
谷川;D6.3 E8.600 14.900 ホンマ、ヒーリー、棒下倒立、バブサー、チッペルト、前方宙返り開脚抜き腕支持、屈身ダブルでは後ろに一歩。全体的にやや倒立の収めが甘かったようにみえる。
【第6ローテーション】鉄棒
萱;D6.5 E8.400 14.900 アドラーハーフ、伸身トカチェフ、シュタルダーリバルコ、リバルコ、アドラー1回ひねり〜コスミック、伸身ルドルフ、小さく弾む。予選より非常に良い実施であった。
谷川;D5.9 E8.300 14.200 コスミック、アドラーハーフがやや流れる、伸身トカチェフ、トカチェフ、アドラー、クースト、伸身サルト、ミスなく演技を行った。
結果
萱 ;ゆか5位、あん馬6位、つり輪5位、平行棒1位、鉄棒1位。
谷川;ゆか1位、跳馬4位、平行棒2位、鉄棒5位。
【総評】
今大会日本チームとして金7個、銀6個、銅5個、計18個と素晴らしい活躍をし、昨年を上回る成績を残すことができました。この成績は、選手の日々の努力と選手を日頃から支えていただいている指導者や関係各位のご尽力によって達成することができ、心より感謝を申し上げます。日本のジュニアのトップ選手達の素晴らしさや、最後まであきらめないという強い精神を肌で感じることとなりましたが、彼らには自分の良さを更に伸ばして苦手を克服し、怪我をせず、日本の次世代を担う選手に育ってほしいと強く願います。
今大会、ロシアのつり輪の強さには脱帽する程の衝撃を受けました。また、他国のあん馬の質の高さや美しさなど、学んだ点は数多くあり、それを参考にし、今後の練習に励んでいきたいと思います。そして昨年同様、マルチサポートの小林トレーナーを派遣していただきましたが、選手のコンディション管理やフィジカルケアなど様々な面で活躍をして頂き、選手団一同大変感謝をしております。
最後に、大会参加にあたりご尽力いただいた日本体操協会の関係者、大会主催者であるロシア体操連盟の皆様、多くの関係各位に心より感謝申し上げ、本大会の報告といたします。