スポーツ選手活用体力向上事業報告:埼玉

■講師 水島宏一
■場所 埼玉県東松山市立高坂小学校
■期日 2011年10月4日(火)
■対象 講話 全校児童411名 実技 2年1組 27名 3年1組 31名
■趣旨 
 本校では、運動技能向上目指し逆さか感覚を養う「逆立ち名人」の取り組みを行っています。体を支持する力や逆さ・回転などの感覚が多くの児童に身についていません。運動の楽しさを味わわせるには、感覚を高め技ができるようにすることが重要です。選手の模範演技を見せることにより、運動への興味関心や意欲を高め、実技を通して良い動きのポイントやコツを知り技能向上をはかり運動好きな児童の育成につながると考え実施致します。
■事業内容(プログラム)の紹介 
 まず、全校児童にマット運動、跳び箱運動、鉄棒運動に必要な能力やポイントについて話をした。内容は、色々な運動を経験することで、今できない技でも、来年あるいは3年後になったら、できるようになるかもしれない可能性についてである。この可能性を実現するためには、児童期にどれだけ多くの運動経験をするかが重要になるので、できなくても挑戦する、決してあきらめないことを全校児童に伝えた。そして、講和後に小学校で学習するマット運動の技を説明しながら紹介し、最後にその技を組み合わせて演技を行った。
講和後、マット運動の実技指導を2年生と3年生に行った。内容は、マット運動の支える運動を中心に、2年生と3年生で学習する技をいくつか取りあげ行った。前転では、お腹に力を入れることや、素早く回転する方法を指導した。さすが「逆立ち名人」との取り組みをしていたこともあり、「手首が痛い」や「怖い」といった声を聞くこともなく、活発に動いていた。活動の中でも、2年生は壁上り下りを行い、下りる直前で腕立て姿勢を維持する少し難しい運動を行ったが、ほぼ全員ができた。3年生は、倒立を止めるポイントを指導して、壁ではなく1人で挑戦した。さすが、小学校で「逆立ち名人」の取り組みをしていたこともあり、慣れた感じで、どんどん挑戦した。実技指導終了後、6年生のクラスで児童と一緒に話しをしながら給食を食べた。
■報告・感想 
 学校で「逆立ち名人」の取り組みをしていたこともあり、恐怖心を持たずに倒立に挑戦していた姿を見たときは、やはり、この時期の運動経験の大切さを感じた。また、準備運動や担任の先生の指示、あるいは、私が技の説明をするときの児童の姿勢、どれをとっても素早く、ピシッとした姿勢をとることができ、心地よく事業を行うことができた。先生方の日頃の指導の賜だと感じました。